岡崎市誓願寺に残る家康が腰掛けた虎石と市内最古の石灯篭

岡崎市梅園町虎石にある誓願寺は徳川家康や松平氏にゆかりが深い神社です。城巡りや史跡巡りで訪れる時のポイントを3つあげてみます。

>>誓願寺の場所の地図

松平信貞が勧請した諏訪神社

境内にある諏訪神社は大永三年(1523)に当時の岡崎城主だった松平信貞が勧請したものといわれます。

◆松平信貞
もと三河守護代の西郷氏で大草松平家3代目当主。娘を水野忠政の妻とし水野元信が生まれている。信貞が当主の時に松平清康から山中城を奪われた。

岡崎市内最古の石灯篭

誓願寺の諏訪神社にはもうひとつポイントがあります。それが神社前にある石灯篭です。

岡崎市指定文化財 諏訪神社石灯篭 一基

天正十六年(1588)に国分久右衛門盛胤によって寄進されたものである。明かりを灯す火袋の部分には、正面に火口を設け、その左右には日月を、また一辺には、諏訪神社の紋である九曜紋や馬・鳥など彫刻を施している。馬は当時、寄進者の国分家が塩問屋を営んでいたことから、輸送のために重要であった馬を崇拝するためにほどこされたものであろう。

また灯篭の下部にあたる地輪には、海の波を象った青海波文(せいがいはもん)が施され、これも塩と関連するものであることから、自己の商売の繁盛を感謝して寄進したものであろう。

昭和四十二年九月十四日指定 岡崎市教育委員会

地名になった虎石

徳川家康が幼少の頃、誓願寺で弓の稽古をしていた時に休憩で座ったといわれる虎石。誓願寺を含む周辺の字名にもなりました。

所要時間と私の感想

誓願寺の所要時間は10分ほど。私の感想ですが旧東海道に近く岡崎城や東海道を歩くときにセットで訪れることができると思いました。特に岡崎市最古の石灯篭は貴重なので石工作品に興味がある方にもオススメです。

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