徳川家康生誕の地である、愛知県岡崎市の岡崎城で金箔付きの瓦が出土しました。城郭(城)で徳川家の三つ葉葵紋の金箔瓦が発見されるのは珍しいとのこと。今回、期間限定の展示会があったので早速見に行ってきました。
これが拡大写真。金箔範囲の写真と比べてみると、そんなに大きくない様に思えます。でもところどころに金色の部分、つまり金箔ですね、これが点在している事が分かります。
ナナメ下から見るとこんなカンジ。少し角度を変えてみると分かりやすいですね。
こちらは裏側。
天守に使われていた金箔瓦か?
この金箔瓦は天守のすぐ側で発見されている事から、岡崎城天守閣は金箔瓦の天守だったと思われがちですね。でも岡崎市教育委員会の見解によると、天守ではなく徳川家康を祭る東照宮、もしくは江戸時代初期の寛永年間(1624~44)に岡崎城二の丸に将軍の上洛(じょうらく:京都に向かう事)のため、宿泊施設となる御殿が建てられており、それらの瓦ではないかとの事です。
ちなみにこの金箔瓦の製造された年代は調査の結果、江戸時代初期という事が分かっています。その事から岡崎城の城主は徳川家ではなく、譜代大名の本多氏の時代なのです。
金箔瓦出土場所はココ!
気になる岡崎城の金箔瓦出土の場所ですが、天守台の入り口と逆側です。徳川家康のカラクリ時計がある二の丸から天守に向かうと、大きく曲がってしまうために見落としがちな場所なんです。
こちらが現地。
大きな鏡石があるふもとから金箔瓦が発見されました。
私の感想
私の感想ですが、もともとココは天守の裏側で立ち入り禁止の場所なので、観光で訪れた人もわざわざ見に来ることはありません。でも今回の発見で、この発掘調査部分も案内看板などを立てて、金箔瓦出土の事例を詳しく解説してくれると良いですね。
あと土の中にはまだまだいろんなものが眠っている可能性があり、今後どの様な発見があるのか楽しみです。