蒲郡市五井町の五井城址は松平元康(徳川家康)を支えた五井松平氏の居城跡です。また深溝松平氏は五井松平氏から分かれた家です。
■五井城址の住所■
蒲郡市五井町中郷
三代・信光の息子が始祖
五井松平家の始まりは松平家三代目当主・松平信光の七男である松平忠景です。三河国宝飯郡(ほいぐん)を領した家ですが、この地は文治年間(1185~90)に、新宮十郎行家が居城していたそうで、そこを領したのが五井松平家。二代・宗心の時に深溝城(幸田町)を攻略。弟の忠定を深溝城主として入れ、そこから深溝松平氏が興りました。
五井城の遺構
五井城址は廃城となり消滅してしまいましたが、蒲郡市五井町の八幡宮前にある池はかつての五井城の堀跡といわれています。
2つの移築門
また五井城の移築門と伝わる門が2ヶ所。ひとつが五井松平氏の菩提寺でもある長泉寺です。ここの山門が五井城の城門を移築したものといわれています。
もうひとつが五井城址の南にある古城山真清寺の山門。しかしこの画像は平成21年(2009)のもので、現在は老朽化のためにこの移築門は存在しません。
真清寺にはかつての山門の礎石だけが残っています。
五井城址巡りの注意する点
五井城址がある蒲郡市五井町は道路が細く、折れ曲がっている場所も多いです。車で訪れる際には駐車可能な然るべき場所に車を止めてから徒歩で散策したほうがよいです。私の感想ですが、五井城址はほとんど消滅していますが、堀跡や移築門が残っているのは嬉しいです。所要時間は周辺の散策含め20分ほどでした。