小牧市南外山城址は戦国時代以前に築かれた堀尾孫助の城跡です。
■南外山城址の住所■
小牧市南外山404
現地看板
南外山城は、堀尾孫助の居城で、この八幡社を含む範囲にあったが正中年間(1324~25)にはすでに廃城となっていた城を伝わる。その規模、構造などについては伝わっておらず不明であったが、近年、この周辺で行われた区画整理事業に伴う発掘調査により、除々に明らかになってきている。
調査では、城の北辺、南辺、西辺にあたる堀が部分的ではあるが確認されている。堀は幅4mで、その内側では敷地を区画する溝、堀立柱建物を構成していたとみられる多くの柱穴、井戸などが見つかっている。また山茶碗、すり鉢、壺などの陶器、素焼きの皿や鍋、漆椀、木製の下駄など城があった当時に使われていた生活品が出土している。
平成25年3月 小牧市教育委員会
この看板の補足ですが、南外山城址のとなりにある妙樂寺の記録によると、文保二年(1318)に熱田本遠寺の僧・日澄がこの地に来て妙蔵寺(妙樂寺)を創建。その時、古城址に八幡社を勧進したとあります。また天正十二年(1584)の小牧・長久手の戦いでは、廃城となっていた南外山城址も砦として利用されたそうです。
現地案内看板にある発掘調査で確認された八幡社北側道路部分の堀跡。おそらくは城主とされる堀尾孫助の館周辺を堀と土塁で固めた館城みたいなものだったのではないでしょうか。
南外山城址は現在、南外山八幡社になっており、残念ながら城や砦時代の遺構は残っていません。私の感想ですが、遺構は無くとも石碑、案内看板が建っているのは城巡りの時に助かります。所要時間は看板読むくらいなので5分ほどです。