前田慶次の親友として描かれている奥村助右衛門永福の出生地・一宮市貴船神明社

一宮市奥町にある貴船神明社は漫画・『花の慶次 ~雲のかなたに~』で前田慶次の親友として描かれている奥村助右衛門永福(ながとみ)の出生地の碑があります。

■貴船神明社の住所■

一宮市奥町貴船8

>>貴船神明社の場所の地図

なぜここにある?

貴船神明社の鳥居をくぐり、本殿に行く右側に奥村伊予守永福出生地の石碑があります。ちなみにこの書は加賀藩前田家第17代当主の前田利建(としたつ)氏によるものです。

でもこの石碑はピンポイントで奥村助右衛門永福がこの神明社で生まれたという意味ではなく、現在の一宮市奥町出身の武将ということ。つまり出生地は貴船神明社ではなく、かつての尾張国中島郡奥村(現在の奥町)ということです。奥町の中心的な神明社に石碑を建立したのです。

似たような事例

似たような事例に徳川四天王の榊原康政誕生地があります。これも豊田市上郷町に2ヶ所石碑が建立されていますが、ピンポイントでここ!ではなくて、かつての上郷村出身だよという意味です。

>>榊原康政誕生地の記事

さらにもうひとつの石碑

貴船神明社にはもうひとつ戦国武将に関する石碑があります。それが本殿の奥にある梶川高盛公宅の地と刻まれている石碑です。梶川高盛とは織田信長に仕えた武将。足利義昭の槇島城攻めや佐久間信盛の与力として石山合戦で活躍しています。

なぜここに石碑があるのか?という理由ですが、梶川氏は戦国時代にこの周辺を治めていた土豪で、貴船神明社から西に約600m離れた場所にある奥城の城主でした。なので現在の貴船神明社あたりに邸宅があったと考えられています。

私の感想

私の感想ですが奥村助右衛門長福は『花の慶次 ~雲のかなたに~』で一気に有名になった人物。その出生地が愛知県一宮市というのは意外でした。前田家に仕えた武将なので、前田家ゆかりの地で前田利家生誕地の荒子城がある名古屋市中川区あたりの人物かな?と思っていました。

貴船神明社の所要時間は参拝して石碑の写真撮るくらいなので5~10分ほどです。一宮市には山内一豊生誕地の黒田城跡もあるのでセットで訪れるのも良いですね。

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