愛知県一宮市の浅野公園は、戦国武将の浅野長勝と浅野長政の屋敷跡です。浅野城とも。
【浅野公園の住所】
一宮市浅野八剱67−1
戦国武将・浅野長勝は織田信長に弓衆として仕え、天正年間(1573~93)に安井城(現在の名古屋市北区)を居城とし、後に中島郡大里村(現在の稲沢市)に移り、その後浅野城を居城としたと伝わります。
現在ではツツジの名所として知られ、毎年4月になると浅野公園ツツジ祭りが行われ、大勢の人達で賑わいます。
公園として整備されていますが、かつての城跡ということで、いくつかのチェックポイントもあるんです。
堀跡の水路
浅野公園は周囲をぐるっと水路が取り巻いていますが、これはかつての浅野城の堀跡を整備して作られたものです。
戦国武将の館跡は城郭研究では城跡として研究されているのですが、屋敷を堀と土塁で取り巻いて、防御度を高めたものが多いです。
例えば徳川氏の前身である松平氏発祥地の豊田市・松平館や蜂須賀家政生誕地の江南市・宮後城なども館の周りを堀がぐるっと取り巻いた館城でした。
気になる土盛
浅野公園には石碑がたくさん建っている場所があるのですが、この場所は大きな土盛りがあります。もしかするとここは屋敷を取り巻いていた土塁跡か、見張りの櫓台みたいなものがあったのかもしれませんね。
井戸跡
浅野公園にある井戸跡は祢々(ねね)の水として整備されています。祢々とは浅野長勝の養女で豊臣秀吉の妻となった女性の事。後に北政所(きたのまんどころ)として女性の最高位についた人です。
別に祢々の産湯に使った井戸という訳ではなく、名称が付いた井戸ですね。
私の感想
私の浅野公園の感想ですが、ここも戦国武将の館跡(城跡)ということで、城好きの方や浅野氏が好きな方にはオススメです。
なぜかというと、堀や土塁みたいなものが残っていますし、浅野長政公宅址の石碑や案内看板もあり分かりやすいからです。
また4月下旬にはツツジ祭りも行われるので、その時に訪れると祭りと史跡散策を同時に楽しめますね。駐車場には数台分の駐車スぺースもあるので、車でも訪れる事ができます。