画像で説明!西尾城址と西尾歴史公園周辺の6つの見どころ

史跡巡りや観光で西尾城跡公園に行った時、チェックしておきたい7つのポイントについて説明します。かつての西尾城中心部は整備されて公園になっていますので、ポイントを押さえて周ってみましょう!

■西尾城へのアクセス■

西尾城は車でも電車でもアクセスが便利です。それぞれの行き方をまとめてみました。

>>車でのアクセス

>>電車でのアクセス

西尾市資料館

まずは資料館から。西尾城に着くと、白い蔵みたいな建物があります。これが西尾市資料館です。中には西尾城に関する展示資料や、甲冑、出土品のほか、歴史本などの資料販売も行っています。そしてたまに甲冑や刀の企画展も行われ、ほとんどが無料で見学できるんです。開館時間や休館日、そして企画展などは西尾市のサイトからチェックして下さい。

>>西尾資料館 | 西尾市

御剱八幡宮

2西尾城内にある御剱八幡宮(みつるぎはちまんぐう)の創建は古く、文徳天皇(もんとくてんのう)の時代(850~58)の時代といわれ、最初は現在の西尾市山下町東八幡山あたりにあったそうです。

 それを後の承久年中(1219~22)に三河国守護に任じられた足利義氏が、西条城(西尾城)を築城する時に現在の場場所に移しました。そして源氏に伝わる宝剣・髭切丸(ひげきりまる)と白旗一流を納めたといわれています。

戦国時代の永禄七年(1564)には、城主・酒井政家が鰐口を寄進しており、銘文に「西尾」の地名を使用した最古のものということで、西尾市の文化財に指定されています。また江戸時代を通して歴代の城主が手厚く保護し、現在の本殿と拝殿は延宝六年(1678)に当時の西尾城主・土井利長が再建したもので、これも西尾市の指定文化財です。

旧近衛邸

旧近衛邸(きゅうこのえてい)は、京都にあった摂家筆頭の近衛家の邸宅の一部を移築したものです。現在は一般公開されており、書院では一服400円で抹茶(季節の和菓子付き)を飲む事ができます。

この抹茶は運が良いと、黄金の茶碗で飲む事ができるんです。こればかりは運というか、茶碗が空いていれば飲めます。気分は豊臣秀吉!といったカンジでしょうか。

近衛邸の前には日本庭園が広がっていますが、その一画の白い砂利(じゃり)部分は、かつての西尾城の馬出が再利用されたものです。看板も建っているのでこれも要チェックですね。

天守台

西尾城は二の丸に天守がありました。現在では天守台だけが再建されています。

現地案内看板にある正保城絵図。正保年間(1644~48)に描かれたものです。城の天守は必ずしも本丸にあるわけではないという事例です。

ちなみに天守台の石垣の石は、幡豆石(はずいし)といわれるもので、西尾市南部で採掘された石です。私は石の事はよくわかりませんが、この幡豆石は天守を築く石として優れている様で、古くは加藤清正が名古屋城大天守の石垣を築く時、篠島という離島から運んだことが分かっています。そして現在では静岡県掛川市にある掛川城の天守台の石垣も、一部幡豆石を使っており、石垣に適している石という事が分かりますね。

2つの丑寅櫓

西尾城は本丸と二之丸それぞれに丑寅(うしとら)櫓がありました。本丸丑寅櫓は平成八年(1996)に再建。二之丸丑寅櫓は令和二年(2020)に再建後公開されました。現在も中に入る事ができます。入場料は無料ですが二之丸丑寅櫓は期間限定での公開です。

市街地の遺構

そして西尾城で知っておきたいのは、現在公園になっている部分だけが西尾城という訳ではなく、周辺の住宅地も西尾城内なんです。

 西尾城は承久の乱後(1221)に、その原型といわれる西条城が築かれたのですが、戦国時代や江戸時代を通して拡張整備され、最終的には城下町をすっぽり包んだ総構えの城になりました。明治時代に西尾城は廃城になりましたが、市街地には現在でも西尾城の遺構を色濃く見る事ができます。

例えばこれは西尾城丁田(ちょうだ)門址。かつてここに門があったという事です。現在では思いっきり道路になっていますが、石碑と案内看板、そして絵図があります。

こちらは西尾城の土居、つまり土塁ですね。ここも現在石碑が建っており、西尾城の土塁という事がわかります。貴重な遺構です。この様に3時間くらいかけて西尾城の総構えをぐるっと周る事もできます。

かつて私も西尾市教育委員会主催の市民講座や愛知県の城めぐりの会である愛知ウォーキング城巡りクラブで西尾城の総構えを歩くイベントを何度か開催しました。中心部の公園から離れた場所に遺構が残っているので好評でした。

私の感想

西尾城の見どころポイント、いかがでしたか?西尾城址公園自体は無料ですし、資料館も入館無料なので、気軽に訪れる事ができると思います。私の西尾城の感想ですが、ここは吉良町の東条城、そして幡豆町の寺部城とセットで訪れるのがオススメです。

その理由は、3つとも西尾市内にあり、車を使う事ができるなら、これらの城でまるっと1日楽しむ事もできるからです。あと更に西尾城を楽しむ事ができる番外編を4つ紹介しておきますので、西尾城を訪れた時に追加すると西尾城を更に楽しめます。

西尾城アプリ

スマホのアプリを使って、西尾城の再現を楽しむ事ができる西尾城デジタルアドベンンチャー。現地ではクイズや天守再建画像などをスマホでチェックできます。私も以前試してみましたが、なかなか楽しめます。ブログにレビュー記事を書いておきましたのでチェックしてみてください。

>>西尾城デジタルアドベンンチャーの感想

カテキン堂

西尾城址公園近くにあるカテキン堂は抹茶を使ったスイーツがあり、史跡散策ついでに立ち寄る事ができる距離です。お値段もかなりお値打ちで、抹茶アイスだの今川焼きみたいなスイーツなども楽しめます。

>>西尾城址公園から近い西尾市のカテキン堂とは?感想レビュー

味噌バイキングビュッフェ伝

西尾城から徒歩10分ほどのところにある老舗の味噌蔵・はと屋が直営しているバイキング形式のレストランです。味噌蔵だけに赤味噌(豆味噌)料理がメインで、味噌好きの人には特にオススメ!私も数回行った経験があるのですが、やはり味噌は落ち着きますね。

>>西尾市の味噌蔵バイキングビュッフェ伝の感想

秋の火縄銃演武

毎年秋に、にしお産業物産フェアというイベントが開催されていますが、その祭りの時、愛知県古銃研究会による古式火縄銃演武が行われます。私も入会しており、ほぼ毎年出陣しています。この日に訪れれば、西尾城の散策だけではなく火縄銃演武も楽しめますね。ただ、来客も多いので、駐車場は早めに満車になります。開催日などは私のブログで発信しているので、是非、チェックしてみてください。

【あなたも一緒に城巡りしませんか?】

愛知県の城跡や戦国史跡を巡る歴史好きのサークル・【愛知ウォーキング城巡り倶楽部】。活動は毎月第一土曜、もしくは日曜日。現地集合、現地解散で行われる見学会です。城好き、戦国好きの方が在籍しています。歴史に詳しい、詳しくないなどは関係なし!好きならそれでOKです。入会費や年会費などもなく、参加する時だけ参加費を払うだけなので、あなたも気軽に遊びに来てみませんか?

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コメント

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