■著書■水野誠志郎
■発行・発売■ぴあ株式会社 中部支社
■価格■ 1,500円(本体)
■ひとことでいうと■
織田信長が生まれてから桶狭間合戦までのゆかりの史跡を集めた本
好きな戦国武将ランキングが行われた時、織田信長は上位5位までにはランクインするくらい人気の武将です。いわば全国的に知られている有名人物。でも信長の故郷である愛知、そして岐阜には地元レベルでしか伝わってない史跡があります。それらディープな郷土史クラスの史跡を歴史ライター・水野誠志郎さんが切り込んだ一冊です!
郷土史クラスの史跡とは
観光ガイドブックには織田信長ゆかりの史跡や城跡がたくさん記載されています。例えば清洲城、小牧山城、そして桶狭間古戦場など。ネットで検索すればブログ記事もたくさん。でもそうではなく、マニアや研究者しか知らない城址、地元史跡などをテンコ盛りで載せているのがこの本。
- 信長の母の生誕地
- 家臣の生誕地
- 現在とは違う国境
- 武将の墓
など。かなりマニアックじゃないですか?こんな感じでNHKの歴史番組などでもなかなか出てこない史跡がたくさんあります。
あの逸話の新説?!
水野誠志郎さんの著書・若き信長の知られざる半生の特徴のひとつに水野説があります。これは歴史の出来事に対して水野誠志郎さんが自分なりの考えを書いたものです。
簡単にいうと、水野誠志郎さんの仮説なワケですが、この仮説が興味深い。その理由は分かりやすい根拠を示しているからです。中には人気の桶狭間の戦いの水野説もあり、これから議論んされていくのでしょうけれど、水野誠志郎さんの説はどのようなものか?信長に興味がある人はチェックしておいたほうがよいです。
そのまま現場に行ける!
私が若き信長の知られざる半生の好きなポイントとして一番思うのは、紹介されている史跡の住所や行き方が載っている点です。なぜかというと興味深い史跡は現地に行ってみたいから。
愛知県に住んでいる私的には、その気になれば週末にでも行ける史跡や城跡もたくさんあるので重宝します。歴史の知識ではなく、現場への案内にも優れている本です。
私の感想
私の感想ですが織田信長が好きな人や興味がある人は水野誠志郎さんの著書・若き信長の知られざる半生を読んでおくことをオススメします。なぜかというと、これ1冊で尾張時代の織田信長の史跡をたっぷりと楽しめるからです。私も是非、この本を参考に現地へと行ってみたいと思います。