■編著者 水野茂
■発行所 戎光祥出版株式会社 (えびすこうしょう)
■定価 2,600円+税
■一言でいうと 静岡県の今川氏の城郭を紹介した本
城巡りにはいろんな資料が必要ですが、今回、静岡県の城巡りい欠かせない本が出ました。それが今から紹介する今川氏の城郭と合戦なんですね。
ではなぜこの本がそんなに良いのか?ポイントを3つ絞ってみました。
豊富な城館
この今川氏の城郭と合戦には、全部で95の城館が載っています。
『はあ?静岡県に95も城があるの?』
と思う方もいるかもしれませんが、ココに記載されているのはほんの一部で、静岡県には城跡として研究されているものがもっとあるんです。
その中から今川氏関連のものを95ピックアップしただけなんですね。
だからこれだけあると、当分、静岡県の城巡りは困らないでしょう。
縄張り図が付いている
この今川氏の城郭と合戦の特徴のひとつに、縄張り図が付いているというのがあります。私が講師を務める愛知ウォーキング城巡り倶楽部(AWC)の見学会に参加された方なら分かると思いますが、城巡りには縄張り図は必須です。
なぜかというと、全体像を把握できるし、どこにどんな防御施設や防御のしくがあるのか?という事を知ることができるからです。
本の中で紹介している城のほとんどに縄張り図が付いているので、城巡りの時には原本ではなくコピーして持参するのが良いでしょう。
3部にわたる城郭位置図がある
静岡県の地図を利用して、掲載されている城を3部にわたり掲載してあります。これによりどこにどの城があるのか把握できますし、城巡りの順番を考える時にも役立ちますね。
私の感想
私の感想ですが、この今川氏の城郭と合戦は静岡県の城巡りには非常に役立つと思います。なぜかという理由ですが、上記の3つの理由に付け加えて、これだけ質と量を備えたコンパクトな本は他にないからです。
ただこれは城をジックリ味わいたいというか、防御の在り方、城郭研究に興味がある方にオススメの本なのですが、スタンプラリーや城アプリで城を巡ったよ!という、通過で満足する方には、2,600円+税は高いので買わない方がよいでしょう。
ともあれ、私も静岡県の城に関しては、まだ行ったことのないものが多いので、この本を参考に巡ってみたいと思います。
またこの本は、普通に本屋で購入することができるので、まずはあなたの近所の本屋さんで探してみてください。
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