豊田市広幡町の広見城址は戦国時代に織田信長に仕えた中条秀正(ちゅうじょう ひでまさ)の居城です。この地は三河国ですが中条氏は尾張の織田氏に仕えていました。その中条氏の居城だった広見城址は山城ですが、地元保存会の方々によって整備されています。
登る前に
広見城址には専用の駐車場がありませんので、駐車可能な然るべき場所に車を止めて登城口まで歩きます。登城口には、広見城ののぼりと登城口の手書き看板がありますが、その前にチェックしておきたいのが資料です。ここには縄張り図も入っているので、必ずチェックしておきましょう。
そして城
広見城址の現状は山ですが、地元保存会の皆さんが案内看板を立ててくれています。これは非常に助かります。先ほど入手した縄張り図をもとに散策します。
堀切(ほりきり)。堀切とは尾根を遮断した掘。
帯曲輪は着物の帯みたいに長細い曲輪です。
採石場
城内には採石場と思われる、石が散乱している場所があります。実は広見城址には石積(石垣)が複数箇所見つかっています。その石の調達場所なのでしょう。
石垣
広見城址の石積(石垣)。中条氏が活躍した時代はまだ石垣の城が主流ではない前半。なのに広見城址の複数の場所で石垣が確認されています。魅せる石垣というよりも土留の石垣なのでしょう。工法は自然石を組み合わせた野面積みです。
愛知県豊田市広幡町の三河 #広見城 址。#織田信長 に仕えた #中条秀正 の居城跡です。
山城の中には曲輪、堀切、土塁など城の遺構がわかりやすく残っていますが、当時のものと考えられる石積(石垣)が点在しています。魅せる石垣ではなく土留の石垣みたいですが、#豊田市 の城址で #石垣… pic.twitter.com/kiBDcVRvxM— 愛知戦国史跡ナビゲ-タ-・みかわのひで (@mikawanohide) January 7, 2025
所要時間と私の感想
広見城址の所要時間はじっくり巡って約1時間。私の感想ですが山の中なので秋~冬に訪れたほうが草木が生い茂っていないので巡りやすいと思いました。豊田市の城跡で石垣を見るのは珍しいので、貴重な遺構といえるでしょう。