知立市西町本殿の小松寺は徳川家康の息子だった永見貞愛(ながみ さだちか)の墓と東海道池鯉鮒宿の脇本陣・木綿屋の玄関が移築されています。歴史史跡が多い知立市ですが戦国時代と江戸時代の史跡を合わせてチェックできるのが小松寺のよいとこですね。
■小松寺の場所の住所■
知立市西町本田76−1
永見貞愛とは誰?
永見貞愛は徳川家康と側室・於万の方(おまんのかた)の息子です。結城秀康と双子の兄弟といわれています。今では信じられないことですが、戦国時代は双子が忌み嫌われており、秀康は家康の息子として育てられましたが、貞愛は母方の知立神社に預けられ、そのまま知立神社の神主となった人物です。
本堂左手にある永見貞愛の墓といわれる石塔。看板もありませんが、お寺の方に案内して頂き参拝させてもらいました。
脇本陣の玄関
永見貞愛の墓の隣に地蔵堂がありますが、何やら豪華なお堂です。じつはこれ、かつての東海道・池鯉鮒宿(ちりゅうしゅく)の脇本陣の門を改造、移築したものなのです。
街道の宿場で一番格式が高い宿は本陣(ほんじん)といって、大名や公家、幕府要人など今でいうVIPが宿泊する施設。本陣の次に格式が高い宿が脇本陣と言い、本陣がすでに埋まっていると脇本陣がVIPの宿泊施設になりました。今でいうなら副本陣、準本陣といえばわかりやすいでしょうか?
知立市教育委員会の案内看板。これを見ると明治時代に小松寺に移築して地蔵堂になっていますね。
朱く塗られた玄関なのでかなり派手な建物だったのでしょう。地蔵堂としても派手ですが…小松寺の所要時間は2つの史跡を見るだけなら約5分ほど。
私の感想ですが、永見貞愛は結城秀康の兄弟ということで、戦国武将が好きな方には是非、参拝がおすすめ。また街道ウォーキングをやっている人は東海道池鯉鮒宿の脇本陣の玄関ということで一度はチェックしてみてください。