知多市の佐布里(そうり)池は愛知県内でも有名な梅の名所です。梅の見頃である毎年2月下旬~3月上旬には佐布里池梅まつりが開催されます。
そんな佐布里池梅まつり会場近くに城跡がふたつあるのをご存じですか?それが佐布里古城跡と佐布里城跡です。この記事ではそんなふたつの城の場所と歴史を説明します。
※佐布里の読みは そうり
佐布里古城跡
佐布里古城跡は知多市佐布里竹ケ鼻にある佐布里ダム記念館の場所です。駐車場の隅に佐分里(佐布里)古城跡という看板が建っています。
■佐布里古城跡の住所■
知多市佐布里竹ケ鼻180
看板の裏を見ると…簡単な歴史が書いてあります。画像では見えにくいので、看板の文字を書いておきます。
・承久三年(1221)
・明応七年(1498)
・平宗宣(北条宗宣:ほうじょうむねのぶ、鎌倉時代後期の北条氏の一族)
・2月廿日(2月20日)
佐布里古城について分かっているのはこれだけです。戦国時代の始まりを応仁元年(1467)とすると、佐布里古城の歴史は承久三年(1221)、明応七年(1498)という年号なので、戦国時代以前そして前期の城だった事がわかります。
これは佐布里古城を西側から見た遠景画像。佐布里古城は堀や土塁といった遺構は残っていませんが、西側から見ると高台にあることがわかります。城は敵に攻められた時、高いところにあると守りやすいので、この高低差も佐布里古城の名残かもしれません。
佐布里城
佐布里城は佐布里古城跡である佐布里ダム記念館の北西へ約900mほど行ったところにありました。現状は丘陵地です。場所的には中日ゴルフ城の北辺りです。
佐布里城の歴史はよく分かっておらず詳細不明。しかし周辺には城山、城山下という地名が残っており、城があったことを想わせます。
■佐布里城の場所の住所■
知多市佐布里城山27−2
私の感想
私の佐布里城の感想ですが、マイナーではあるものの、大庭氏やら平宗宣(北条宗宣)という武将ゆかりの城ということで、知らない歴史を知ることができると思いました。また梅の名所である佐布里池梅まつり会場に近いので、梅まつりのついてに立ち寄る事ができますね。
令和四年(2022)のNHK大河ドラマは鎌倉の13人という鎌倉時代の作品なので、承久の乱なども描かれると思います。それがキッカケで大庭氏や北条宗宣のことも少しでも触れられればと思いました。