名古屋市熱田区の誓願寺は鎌倉幕府を開いた源頼朝が生まれた場所、つまり生誕地といわれている場所です。
■誓願寺の場所の住所
名古屋市熱田区白鳥2丁目10−12
源頼朝というと坂東武者というイメージが強く、関東出身の武将と思われがちですが、出身は現在の名古屋市熱田区です。でもなぜそれが名古屋なのか?この記事ではそんな源頼朝の出生について分かりやすく解説します。
お母さんの実家
なぜ源頼朝が名古屋生まれかというと、母の実家で生まれたからです。頼朝の母は熱田神宮大宮司家の娘・由良御前(ゆらごぜん)。
分かりやすくいうと、源頼朝の父・源頼朝(みなもとのよしとも)は、熱田神宮の大宮司家の娘さんと結婚し、生まれたのが頼朝なんです。
ちなみにこの誓願寺がある場所は大宮司藤原氏の別邸があったところで、現在でも熱田神宮から徒歩10分もないくらいの所要時間で来ることができます。
これは江戸時代の尾張の名所を絵にまとめた尾張名所図会。ここにも誓願寺(請願尼寺)が描かれています。これを見ると江戸時代はかなり大きな敷地だった事が分かります。
誓願寺の中に入ると古そうな井戸がありました。ここは源頼朝が誕生した場所なので、もしかすると産湯の井戸かもしれません。(←これは妄想)。
徳川家康も来てた?
誓願寺から南に約1.5kmほど離れた場所に戦国時代、熱田羽城というこの地の豪族・加藤順盛(かとうよりもり)の屋敷がありました。
この熱田羽城こと加藤順盛邸に幼い頃の徳川家康が幽閉されており、源頼朝の生誕地だった誓願寺にも参拝したといわれています。現在だと熱田羽城跡から誓願寺まで徒歩での所要時間は約20分です。
私の感想
私の感想ですが、誓願寺は熱田神宮から徒歩で訪れる事ができるので、熱田神宮に初詣に行った時や参拝した時には立ち寄って見ることをおすすめします。誓願寺には駐車場がないので、電車やバス、公共交通機関で行ってみましょう。