日本100名城で国宝天守の犬山城。実は2つの城門が犬山市の寺院に移築されています。これら犬山城の移築門は、犬山城とセットで巡る事ができます。それが常満寺と瑞泉寺です。
常満寺
常満寺(じょうまんじ)は、かつての犬山城の城下町にありますが、メインの通りから1本ズレたところにあるので、見落としやすいです。しかし城下町歩きの時に行くことができます。
■常満寺の場所の住所■
犬山市犬山西古券281
門のすぐ近くにある石碑を見てみると、この常満寺の門が、かつての犬山城松の丸裏門であることがわかります。
屋根の瓦を見てみると…桃?!じつはこの桃、犬山城の瓦にもあり魔除けの桃といわれています。桃は古来より魔除けの果実として崇められており、日本神話や古事記の中でも、イザナギノミコトが魔物を追い払う時に桃が登場します。また後の話ですが、桃は意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)という名前の神様になったといわれています。ちなみに昔話の桃太郎の鬼退治もこれに由来するんですね。
また文化庁の登録有形文化財でもあります。
瑞泉寺
もうひとつの移築門は犬山遊園駅に近い瑞泉寺(ずいせんじ)。ここの山門が犬山城内田御門を移築したものです。
■瑞泉寺の場所の住所■
犬山市犬山瑞泉寺4
門をよく見てみると、修復されている新しい箇所もありますが、そのほとんどは古びた部分です。つまり当時のものの可能性が高いですね。また瑞泉寺から犬山城を見ると、犬山城の側面みたいなアングルで天守の写真を撮る事ができます。
私の感想ですが、犬山城を巡る時、これら2つの門をセットにすると城巡りの満足度も高くなると思いました。またこの2つの門は、かつて私が主催する、愛知ウォーキング城巡りクラブでも歩いたので、無理なく歩くことができると思います。