大口町徳林寺の山門は日本100名城で天守が国宝に指定されている犬山城の移築門といわれています。この記事では徳林寺のアクセス方法や地図で場所を紹介すると共に門の特徴やいわれなどを説明しています。
■徳林寺の場所の住所■
愛知県丹羽郡大口町余野2丁目201
現地には移築門について大口町教育委員会の説明板があります。スマホによっては少し画像が見えにくいかもしれないので要点を書きますね。
- 犬山城第一黒門
- 移築は明治九年(1876)
- 金二十三円で購入
- 城郭建築特有の門
- 形式は薬医門
私的にここで一番気になるのが購入金額。単純に現在と明治時代の物価の比較は難しいのですが、野村ホールディングス、日本経済新聞社が運営している、man@bowまなぼうというサイトに『明治時代の「1円」の価値ってどれぐらい?』というコラムがあります。
>>man@bowまなぼう | 明治時代の「1円」の価値ってどれぐらい?
これをわかりやすく解説すると、単純に明治30年(1897)頃の物価と、今の物価を比較した場合、今の物価は当時の約3800倍ぐらいとのこと。つまり明治時代の1円は現在の3,800円ぐらいに相当するそうです。しかし経済状況などを踏まえ、1円=約2万円で算出するのが妥当みたい。そこで大口町徳林寺に残る犬山城の移築門の価値を現在の通貨に換算すると、20,000×23=460,000円となります。
まあ、明治時代も45年ありましたし、その期間で物価の上昇は激しく、また地方によっても違ったと思いますので、これはあくまで目安の値段として参考にしてください。
またこの犬山城の移築門も、古い部分もあれば新しく改修してある場所もあります。単純に考えて数百年前のものなので、途中の修復も必要だったのでしょう。
黒門があった場所
黒門は犬山城のどこにあった門なのか?分かりやすく説明すると現在の針綱神社から登城口に出る辺りです。現地には礎石と案内看板もあります。
ちなみにこの場所からは矢来門と松の丸門の場所も見えます。
もう一つの見所!
大口町の徳林寺の見どころは犬山城の移築門だけではありません。もうひとつチェックしておきたいのが中門です。この徳林寺中門は文明七年(1475)に小口城主・織田広近が建立したものなのです。大口町内最古の建造物であり、大口町指定文化財にもなっています。
これはあくまで寺の門として寄進されたものですが、当時のおもむきをとどめているということで、もしかするとかつての小口城の門もこの徳林寺中門みたいな門だったのではないでしょうか?これはあくまで私の仮設ではありますが、時代的な事を考えてみるとその可能性はあると思います。
この中門も修復箇所が多いですが、よく見てみると古い部分もありますね。私の感想ですが、この徳林寺の山門と中門は戦国好きや城巡りが趣味の方にはオススメだと思いました。また徳林寺は大口町にあるので、同じ大口町の小口城とセットで訪れるのも良いですね。