新城市則本の鳶ヶ巣山砦(とびがすやまとりで)は、天正三年(1575)の長篠設楽原の戦いで長篠城を包囲していた武田軍の5つの砦の中心だった場所です。
5つの砦とは
天正三年(1575)500人が籠もる長篠城を武田勝頼は1万5千人で包囲しました。対岸の高台には5つの砦を築き、長篠城の南側を押さえていました。その砦がこちら。
・中山砦 名和無理之助、五味与惣兵衛
・鳶ヶ巣山砦 武田信実
・姥ケ懐砦 三枝勘解由兄弟
・君ヶ臥床砦 和田兵部
総勢は1,000人。少ないように思えますが、長篠城は500人なので、まさか長篠城から出撃してきて落とされることはないのでこの人数で十分だったのでしょう。
車でも徒歩でも行ける!
では鳶ヶ巣山砦へのアクセス方法です。まずは牛渕橋をわたって進むとT字の突き当りがあります。でもよく見ると突き当りではなく鳶ヶ巣山砦跡への案内看板が建っているので、それに従って進んでいきましょう。一応、車で行けますが道が細いので軽自動車がおすすめ。大きい車だとちょっとキツイかもしれません。
駐車場に着いたらそこからは徒歩。数分で砦跡へ行けます。
長篠設楽原合戦の時には立っていたといわれる天正の杉。明治時代に倒れてしまいましたが、今でも保存してあります。
鳶ヶ巣山砦は山の尾根みたいな場所にあるので、そのまま進んでいくと長篠城が見える場所がありました。本丸が今でも見えます。長篠城内の様子がよく分かったのでしょう。監視する場所にちょうどよいです。
所要時間と私の感想
鳶ヶ巣山砦の所要時間は約15分。私の感想ですが、酒井忠次に攻め落とされた砦ですが、長篠城を見下ろせる立地はまさに監視の砦!といわんばかりの臨場感がありました。五砦の中でもここは訪れやすいのでおすすめです。