安城市安城町の安城陣屋跡は江戸時代にこの周辺を治めていた久永氏の陣屋跡です。陣屋は城ではなく関係もないと思う方もいると思います。でも城郭研究では陣屋も城址のひとつとして研究されています。その地域の政治の中心地でもあり、場合によっては石垣、堀、土塁なども残っているケースがあるからです。
■安城陣屋跡の住所■
安城市安城町宮地1-8
陣屋の歴史
市指定史跡 安城陣屋跡
江戸時代、旗本領の陣屋跡です。1698年(元禄十一)、旗本久永信豊が碧海郡安城村、米津村、加茂郡加納村四三五四石を知行したとき、ここに陣屋を設けました。その時から、1871年(明治四)廃藩置県まで、一七三年間、久永領の行政の中心となった場所です。
安城市教育委員会
一般的には1万石以上で大名と呼ばれるので、久永氏の場合は4354石なので半分くらいの規模ですね。ちなみに現地案内看板にある碧海郡安城村、米津村とは現在の安城市安城町、米津町。加茂郡加納村とは豊田市加納町のことです。
東側から見る理由
安城陣屋跡は祠と灯篭、そして現地案内看板くらいしかありませんが、地形を見ると東側が低くなっており、東方面を見渡す立地にあることが分かります。また高低差も確認でき、小規模ですが城の雰囲気があります。所要時間は看板読んで高低差を確認するくらいなので5~10分ほどです。