岡崎市上和田町あたりにあったといわれる上和田城は、松平氏、徳川家康に仕えた大久保一族の居城跡です。大久保氏の先祖は下野国(しもつけのくに:現在の栃木県)の豪族・宇都宮氏の支族で、南北朝時代(1336~92)に宇都宮泰藤が三河国上和田へ来住したことに始まります。その後、宇津氏、大久保氏と改姓しました。
戦国時代には大久保忠員(ただかず)、大久保忠世(ただよ)、大久保忠佐(ただすけ)、また天下の御意見番・大久保彦左衛門などが有名です。その大久保一族の発祥の地で三河時代の居城が上和田城でした。
■住所■
岡崎市上和田町南屋敷
城跡レビュー
現地には岡崎観光文化百選の看板があります。この看板、写真が撮りにくい場所にあるのでこの様な画像になってしまいました。看板の内容は以下の通り。
石碑がある場所にはこの看板が建つのみですが、少し離れた場所にチェックしておきたいものがあります。それが上和田城の堀跡(の石碑)です。
和田城用心濠跡
大久保一族発祥の地の看板がある場所から徒歩数分の場所に石碑があります。
石碑を見ると和田城用心濠跡と刻まれており、上和田城の堀(壕)があった事を示す石碑なのでしょう。ちなみに堀(壕)らしきものは残っておらず石碑のみです。
私の感想
上和田城址は私が講師を務める愛知ウォーキング城巡りクラブの城巡りでも訪れました。その時の参加者の意見として、遺構は残っていないものの、堀跡の石碑が建立されているのは有り難いというものがありました。
さて、上和田城の所要時間ですが、石碑見て看板読んで用心濠の石碑見に行く程度なので10分も必要ないと思います。私の感想ですが、遺構は残っていなくともあの有名な大久保一族発祥の地ということで、三河武士が好きな方なら是非、チェックしておくことをオススメします。
ちなみに令和五年(2023)NHK大河ドラマ・どうする家康では俳優の小手伸也さんが三河で一番の色男(本人談)の大久保忠世を演じました。