愛知県長久手市の色金山(いろがねやま)と御旗山(みはたやま)は、天正十二年(1584)に起こった長久手合戦で、徳川家康が本陣を置いた山です。小牧山(家康・信雄)と楽田(秀吉)でにらみ合いが続き、羽柴方の池田恒興らが岡崎城を急襲するために三河に向かいました。
しかし家康に気付かれ背後から攻撃を受け、現在の長久手市で【徳川VS池田】の合戦が起こります。その時に家康が陣を置いたのが色金山と御旗山です。
■色金山の住所
長久手市岩作色金35
色金山
色金山(いろがねやま)は公園化されていますが、頂上に登るまでにいろんなものがあります。これは長久手合戦の戦死者慰霊碑。多くの方が亡くなりました。
頂上にある床机石(しょうぎいし)。この石に徳川家康が腰掛け軍議が開かれたといわれます。
櫓(砦?)をイメージした展望台。色金山は急遽、陣が置かれた山なので、この様な建物があったわけではありません。しかし雰囲気は良いですね!
色金山の麓には茶室があります。実はこの茶室、犬山市にある国宝・如庵(じょあん)を模した茶室なのです。如庵は織田信長の弟・長益(有楽斎)が建てた茶室で国宝に指定されています。
御旗山
合戦途中で家康は陣を御旗山に移します。それが現在の富士浅間神社です。
■御旗山の住所
長久手市富士浦710
御旗山はそんなに高くない小山で麓からすぐに頂上に着きます。頂上は削平地で社(やしろ)と案内看板が建っています。
御旗山の石碑。
中腹からの景色。遠くまで見えます。この見晴らしの良さと高い場所にあるという防御性から、家康はこの御旗山に陣を置いたのでしょう。
私の感想
私の感想ですが、色金山、御旗山両方の陣跡も長久手市内なので、歩いてセツトで訪れるのがオススメです。なぜかと言うと、歩くと距離感や他の史跡がセットで巡りやすいからです。古戦場公園にレンタサイクル(無料)もあるので、活用するのも良いですね。