【著者】吉藤智広、渋谷雄大
【出版社】大和書房
【定価】1,800円+(税)
【ひとことでいうと】プレゼン(発表)をうまく伝える100のコツが書いてある
歴史の業界で生きる人は、インプット上手、アウトプット下手とよくいわれます。
簡単にいうとインプットとは、自分の頭に知識を入れること。つまり自分のお勉強。
アウトプットというのは自分の頭の中の知識を【書く、話す】などの方法で相手に伝えることです。
またプレゼンというのは、簡単にいうと発表のこと。
このプレゼンもまたアウトプットで歴史好きの方はニガテ。そのコツを100個説明しています。
誰のための説明?
ボランティアガイドや講演会講師など、歴史を話す人は話下手が多いです。
なぜかというと、お客さんが聞きたい事ではなく自分が話したい事を話すからです。
私もよくボランティアガイドの方から説明を受けたりするのですが、話が必要以上に長い人が多い。もっとヒドイのになると途中で居なくなったりで、かなりテキトーな方もいます。
またプレゼン(発表)も硬い日本語や眠くなる話もしばしば。
この本が強調しているのは、プレゼン(発表)はプレゼント(贈り物)と考えるということ。
つまり話す人の立場から、プレゼン内容も考えるという事を始めに伝えています。
3つの構成とは
私がこの本を読んで思った感想ですが、次の3つの構成があります。
- ストーリーを考える
- デザインする
- 話す
この3つについて。
まずストーリーを考えるとは、プレゼンの内容を物語風に作るという事。
そしてその物語をデザインする。
最後に話すという順番です。
今まで歴史の発表会で、こういった組み立てで話されていた事って、なかなか無いと思います。その詳細を説明してあります。
私の感想
私の感想ですが、この伝わるプレゼンの法則100は、歴史関係者はもちろん、会社や趣味の会での発表が多い方にオススメだと思います。
なぜかというと、私達が学校でほとんど習わなかったアウトプットについて書かれているからです。
特に会社のQCサークルなど、人前で話す事がある人は、是非一読する事をオススメします。
私もこの本を読んで、自分のスピーチやプレゼンを改善する方法がいくつかあったと思います。
次の機会に活かしたいと思います。