愛知県のオススメ山城をまとめてみました!
ここでいう私のオススメの定義は、城巡りにおける費用対効果が高い山城ということ。
- 費用=労力
- 効果=旨味(遺構など楽しめる)
ということ。
つまり登る労力の割に楽しむことができる遺構などが残っているということです。
例えばどんなに素晴らしい遺構が残っているとはいえ、比高200mを超える山城だと片道2時間以上とか時間が必要なので、城巡りではなく登山に近いです。
正直、しんどい ^^:
そうではなく、労力は低く楽しめるというのが今回のオススメの定義。
では愛知県のそんなオススメの山城はどこなのか?
答えから言うと、私的に以下の8城がオススメです。
・小牧山城(小牧市)
・足助城 (豊田市)
・市場城 (豊田市)
・大給城 (豊田市)
・田峯城 (設楽町)
・武節城 (豊田市)
・亀山城 (新城市)
・古宮城 (新城市)
ちなみにこれらの城は、ふもとまで車で行くことができます(←重要!)
では順番にどんな城なのか?そしてオススメ理由をチェックしてみましょう!
小牧山城
まずは愛知県小牧(こまき)市にある小牧山城。日本続100名城にも認定されています。
小牧山城が歴史の表舞台に出てくるのは2回。
最初は織田信長が桶狭間合戦後、美濃(岐阜県)を本格的に攻める時の拠点にした時。
そしてもうひとつは小牧長久手合戦で、織田信雄と徳川家康が本陣を置いた時です。
近年、発掘調査が進められて、信長時代や小牧長久手合戦での遺構が次々に出土し公園整備も進められています
足助城
愛知県豊田市足助(あすけ)町にある山城。紅葉で有名な香嵐渓の裏山です。
私は愛知県内の2,000を越える城跡を巡りましたが、その一番オススメの城が足助城。
その理由は次の3つです。
管理事務所がありスタッフが在駐している。
建物の場所と位置は発掘調査をもとに99%正しく復元。
遺構がよく残る。
私も何度も訪れている城で春夏秋冬違った景色を楽しむこともできます。
市場城
豊田市小原地区にある山城。自然石を利用した石垣のほか、県内でも珍しい竪堀(たてぼり)やハッキリと遺構が残る虎口など、しっかりと山城を楽しむことができます。
また小原地区は四季桜(しきざくら:秋に咲く桜)が有名で、秋に市場城を訪れると紅葉と四季桜両方を楽しむこともできます。
大給城
大給城(おぎゅうじょう)。豊田市にある松平郷(徳川氏の前身である松平氏発祥の地)に近い山城。
大給松平氏発祥の地。城内には野面積み石垣のほか、あまり例を見ないダムの様な貯水池を利用した水の手曲輪、そして巨石などがあります。
岩盤の山なのか、あまり草木が生い茂らないので、巡りやすいです。
田峰城
設楽町(したらちょう)にある菅沼氏の居城跡。
長篠設楽原合戦後、甲斐に撤退する武田勝頼が立ち寄ったものの、城内の離反に遭い武節城へ逃れたというエピソードがあります。
現在は城址公園として整備されており、当時の遺構が色濃く残り、案内板もあって巡りやすいです。
武節城
長篠設楽原合戦後、田峰城に入城できなかった武田勝頼が逃れた菅沼氏の支城。
道の駅・どんぐりの里いなぶの目の前にありるのでアクセスは非常に便利。
城内は曲輪、空堀など現在でも分かりやすく残っています。
個人的には現在の城外にある大手門の遺構や、姫の悲劇が伝わる井戸もオススメです。
亀山城
旧作手村(現在は新城市)にある奥平氏の居城跡。道の駅・つくで手作り村の裏にあるのでアクセスが非常に便利です。
城内は曲輪、堀、土橋、土塁など分かりやすい遺構が残っています。
また近くには日本続100名城に認定されている古宮城が車で3分のところにあります。
そしてかつての岡崎街道である国道301号線の向かい側の山には、文殊山城(砦)、塞の神城跡などもあるので、初心者から上級者も楽しめる城です。
古宮城
武田氏が奥平氏を監視するために築いた城といわれ、馬場信房(美濃守)が縄張りを担当したという説が残る城。日本続100名城。
愛知県教育委員会の調査報告書の評価も高く、城内には戦国時代の遺構が良好に残っています。
特に北側の五段堀は執念を感じるものがあり必見。
私の感想
私的にオススメの愛知県内の山城を8つ選んでみましたがいかがでしたか?
愛知県内には、今回紹介した山城以外にも、見どころがあり楽しい山城はたくさんあります。
まずは今回紹介した山城を制覇した後、巡ってみるのもよいですね。
ところでオススメとはいえ、やはり山城なので夏は行かないほうが良いでしょう。
また訪れる際にも帽子、手袋(軍手でもOK)、長袖・長ズボン等の服装や運動靴(スニーカーなど)をシッカリと準備して巡りましょう。