愛知県清須市の尾張清洲城は、織田信長ゆかりの城で、信長が桶狭間合戦に出陣したのもこの清洲城でした。
清洲城は信長ファンはもちろん、尾張の戦国時代を語る時に欠かせない城なので、観光客のみならず歴史ファンも多く訪れる城です。
ということで今回は観光で清洲城を訪れる時にココだけはチェックしておきたい!というポイントをまとめてみました。
清洲城のアクセス
まずは清洲城のアクセス。電車で清洲城を訪れる場合、名鉄・新清洲駅、JR・清洲駅共に駅降りてから徒歩で約15分くらいで清洲城に着きます。
また車で来る場合は駐車場があるので、駐車場をチェックしてから行きましょう。
清洲城はここを見る!
清洲城は3つのエリアに大きく分けて散策すると分かりやすいです。
(1)信長と濃姫の銅像
(2)ふるさとのやかたと天守台
(3)現在の天守
では順番にチェックしてみましょう!
信長と濃姫の銅像
まずは信長と濃姫の銅像。信長は今にでも出するかのように甲冑を身にまとい、遠くを見つめています。
そして濃姫はそんな信長を遠巻きに眺めています。もともとは別々の場所にあった銅像ですが、今では同じ場所に立っています。
信長がまだ清洲城主時代だった頃の銅像でしょうか?凛々しいですね。
そして濃姫。帰蝶(きちょう)という名の女性で、斎藤道三の娘だった彼女は、平手政秀の活躍で斎藤と織田の婚姻関係が成立し、尾張の織田家に嫁ぎます。
しかしいつの間にか歴史上から消えてしまい、信長が稲葉山城(現在の岐阜城)を落とした後に殺されたとも、本能寺の変後も生き延びたとも伝わります。
ふるさとのやかたと天守台
では次に、ふるさとのやかたと天守台周辺を見てみましょう。
ここでチェックするのは次の3つです。
(1)復元石垣
(2)ふるさとのやかた
(3)天守台
では順番に見てみましょう!
まずは復元石垣。清洲城は天正十四年(1586)に当時の城主・織田信雄によって天守をはじめ周辺の改修が行われており、その頃、石垣も大規模に組まれたと伝わります。
この石垣はもともとココに存在したものではなく、五条川沿いの治水工事の時に護岸から出てきたものをこの場所に復元してあるものです。
石垣の工法は野面積み(のづらづみ)というもので、自然石をほとんど加工せずにパズルみたいに組み合わせたものです。
これが現地看板にある石垣の内部構造。表面の大きな石の内側には栗石などの裏込めがあります。表面空では分かりにくい内部がこの看板です。
そしてふるさとのやかた(無料休憩所)もチェックしておきましょう!ここは清洲城に来た時の観光拠点になるほか、貴重な情報収集できる場所でもあります。
館内は畳の椅子がいくつもあり、ここで弁当を食べることも可能です。
休憩所の奥にある無料の給茶機。これは助かりますね♪
清洲城には甲冑工房があり、手作り甲冑を生産しています。清洲城で作られる甲冑には特徴があるんです。それは戦国時代の甲冑から型紙を取り、現在手に入る材料で復元したもので、材質はアルミ。
そして甲冑の形は時代考証が正しいものなのです。毎年10月に行われる清洲信長まつりでは、市民の方が甲冑隊に扮して武者行列を行います。
私もマイ甲冑でほぼ毎年、火縄銃演武に出陣しているんです。
そしてお土産チェックもお忘れなく!清洲城のふるさとのやかたの中には売店があり、清洲城に来た時のお土産が販売されています。半分以上、独自の戦国グッズで、ここでしか買えない珍しいものもあるんです。
あとふるさとのやかたには、観光パンフレットが無料で置いてあるので、これも忘れずにチェック!ですよ。
清洲城周辺の観光地や清須市のオススメお土産なども載っています。
そして、ふるさとのやかたの裏に何やらこんもりした石垣づくりの高い台があります。実はこれ、かつての天守台跡なのです。
清洲城に行った人は分かると思いますが、現在の天守と違う場所にあるんです。ではなぜここに天守を再現しなかったのかというと、近くをJR線、新幹線が通り、とても建設できるスペースが無いんです。
また無理矢理復元させてもかなり規模が小さくなったと思うので、ここではなく五条川の反対側に建設したのでしょう。でも、もともとの清洲城天守の場所はココなのです。
登ってみると、右大臣織田信長公古城跡と刻まれた石碑があります。ここにはどんな天守が建っていたのでしょうか?
現在の天守閣
最後は天守があるゾーン。ここでは主に天守の中と隣接する黒書院を見学します。
朱橋を渡っていよいよ天守です。現在の天守は平成元年(1989)に建てられたもので、平成30年10月に築城30周年イベントが行われました。
清洲城の天守のタイプは模擬天守(もぎてんしゅ)。ホントは五条川の向こうにあった建物です。
現在では中は資料館になっており、休館日と開館時間、そして入館料は次の通りです。
■開館時間■
午前9時~午後4時30分
■休館日■
月曜日・年末(12月29日~31日)
※月曜日が祝日・振替休日の場合は、翌平日
※但し、桜の花見期間中と清洲城信長まつりの期間中は営業。
■料金■
【大人】 300円(団体:250円)
【小人】 150円(団体:100円)
※小中学生
※幼児無料
※団体とは30名以上
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳又は療育手帳の交付を受けられている方は入城無料、付き添いの方は1名まで半額
それでは1階です。1階は清須市の歴史や清洲城の成り立ちなどを紹介しています。まずはここから清須市について学んでみましょう。
2階は主に城下町について解説したフロアです。町人たちの暮らしぶりや清洲の町についての説明がメインです。
こちらは3階。甲冑武具の展示もあります。
そして4階は展望台になっており、清洲城の東西南北の景色をここから眺めることもできます。晴れた日は名古屋駅方面までクッキリと見ることができるんです。
天守前の朱橋から、ふるさとのやかたに向けて見るとこんな感じですね。清洲城周辺は濃尾平野という広い平地なので、かなり遠くの景色まで見ることができます。
戦国時代はどんな天守が建っていたのか?また歴代城主はどんな景色を見ていたのでしょうか?
所要時間と私の感想
では清洲城の所要時間ですが、天守閣の入場込みでザックリ周って約1時間、ジックリ周って約2時間くらいだと思います。
あと土日祝日になると、清洲城の武将隊が出陣していますので、写真撮影などを楽しむことができます。
そして私の感想ですが、清洲城は信長が好きな方はもちろん、戦国時代に興味がある方は1度はチェックしておきたい城のひとつだと思いました。
その理由は、歴史本でもドラマでも、信長関連のものには必ずと言っていいほど清洲城は出てくるからです。
現在の天守は模擬天守ですが、でもこれはこれで楽しめると私は思います。
あと散策するコツですが、ジックリ周っても2時間くらいの城なので、近くにある名古屋城、または国宝犬山城とセットにすることをオススメします。
両方とも車、電車でセットにできますし。どちらかの城とセットにすれば、ほぼ1日は過ごせるのでオススメですよ。