■著者■ すずき孔
■発行所■ 戎光祥出版
■定価■ 1,200円+税
■ひとことでいうと■ 徳川家臣団を一人ずつ生涯と逸話で紹介した本
『俺は家康キライだけど、徳川家臣団は好きだな~』という人にオススメの本です(笑)。徳川家臣団で有名な人物を1話1人、生涯と逸話を使って紹介しています。
ちなみに次の16人の武将が出ています。
- 本多忠勝
- 酒井忠次
- 鳥居元忠
- 松平信定
- 榊原康政
- 成瀬正成
- 井伊直政
- 石川数正
- 松平家忠
- 渡辺守綱
- 平岩親吉
- 服部正成(半蔵)
- 水野勝成
- 板倉和重
- 大久保忠佐
- 内藤信成
※16人ですが、これが徳川16神将というワケではありません。
郷土史の面白さはここ!
この16人の名前見て聞いたことある武将もいれば、『これ誰?』という武将もいますよね。特に松平信定。
この人は厳密にいうと徳川家臣団ではなく、松平時代の家臣。徳川家康の祖父・松平清康の叔父なのですが年下の清康に仕えていました。
しかし守山崩れで25歳の清康が暗殺されると、松平本家を倒し、自分が松平氏の当主になろうとしますが…
という、詳しい話を分かりやすくマンガで紹介しています。
またこの本を監修しているのが、静岡大学の小和田哲男氏なので、最新の研究で明らかにされた歴史的事実に基づいて書かれています。(と思います)
私が薦める理由それが現場!
私がこの本をオススメする理由がもうひとつあります。それが【現場】も色濃く紹介しているという点。
各武将のゆかりの地を最後にまとめて紹介してあり、202ぺージには西三河地方の名所として関連史跡もまとめてあります。
だから愛知県、特に三河に住んでいる人は本書に出てくる関連の史跡を分かりやすく巡ることもできるんですね。
私の感想
私の感想ですが、この本は徳川(松平)家臣に興味がある人には特にオススメだと思いました。その理由は、家臣団に特化してまとめてあるからです。
また全国区の有名武将だけではなく、あまり知られていなマイナーな武将も織り込み、ファンの層を広げているのも良いですね。
あと漫画を描いているのが、愛知県西尾市出身のすずき孔(すずきこう)氏。絵の感じは、可愛く各武将も特徴的で区別しやすいです。
個人的には今後、同じようなシリーズで、織田とか武田、上杉、毛利、島津などの家臣団を描いてほしく思います。
子供から大人まで、武将の人生と逸話、そして史跡を楽しく学べる一冊です。
まずはあなたの近所の本屋でチェックしてみてください。もしなければネット通販でも購入できます。(楽天なら送料無料)