前田利家生誕地は荒子城?前田城?名古屋市中川区に残る2つの城跡

江戸時代、加賀100万石といわれた前田家は、前田利家(まえだとしいえ)という戦国武将がゆかりになっている大名家です。石川県に住んでいる人はもちろん、戦国好きの人なら前田利家を知っている人も多いですよね。

でも?その前田利家の出身地はドコ?と聞くと、あまり知られていません。その出身地とは現在の愛知県名古屋市中川区です。戦国時代、尾張国海東郡荒子村(おわりこく かいとうぐん あらこむら)という所に、前田利春(利昌とも)という領主がいました。その四男が利家です。

では利家は利春の居城で生まれたと思われているのですが、現在、ハッキリした詳細が分かっていません。そんな中、候補地が2つあり、ひとつが荒子城(あらこじょう)、そしてもうひとつが前田城(まえだじょう)です。

荒子城

■荒子城址の場所の住所■

名古屋市中川区荒子2丁目191

荒子城址の地図

前田利春の居城といわれている荒子城址は、現在神社になっています。名古屋市教育委員会の看板によると、東西約68m、南北約50m程の規模で一重の堀があったそうです。

神社の境内には、前田利家の看板と生誕地を示す石碑が建っています。城の遺構などは残っていないのですが、石碑が建っている場所が少し高台になっており、何かの址か?と思うくらいです。

前田城

■前田城の場所の住所■

名古屋市中川区前田西町1丁目904

前田城址の地図

ではもうひとつの生誕地といわれるのが、同じ中川区にある前田城です。ここも尾張時代の前田家の城のひとつで、現在は速念寺という寺になっています。

本堂をよく見ると、どことなく兜に似ている…この前田城説の主張は、利家は前田城で生まれ、荒子城で過ごしたという事になっています。

どちらが本当?私の感想

さて、現在でも2ヶ所ある前田利家の生誕地説ですが、私の感想はどちらも一理あるという事。つまり謎が多いという事でもあります。その理由は利家=荒子城というのは有名ですが、荒子城より前田城の方が古く、前田氏の本拠地だったという指摘もあるからです。

ちなみに2002年にNHK大河ドラマ・利家とまつが放送されましたが、その時も利家の生誕地説について、地元の郷土史家の方の意見がよく取り上げられていました。でもまだ決着がついていないというのが現状です。ともあれ、現在の名古屋市中川区が生誕地という事には間違いなさそうです。

銅像もチェック!

利家ゆかりの城巡りや史跡巡りで中川区に来た時、利家と正室のおまつ(後の芳春院)の銅像もついでにチェックしておきましょう。場所は、あおなみ線・荒子駅前です。騎馬武者姿の利家と、それを見守るおまつの銅像があります。

利家とまつの銅像の地図

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