桶狭間合戦で大高城や丸根砦と共に重要だった沓掛城跡公園の感想

沓掛城(くつかけじょう)は愛知県豊明市にある城址です。正中年間(1324~26)の頃には、この地を治める豪族の館があったみたいですが、沓掛城が有名になるのは何といっても永禄三年(1560)の桶狭間合戦です。

織田家に従っていた鳴海城主・山口教継が大高城、沓掛城を攻略して今川氏へ寝返り、今川氏の尾張侵出の機会となりますが、今川義元は沓掛城に入城した次の日に桶狭間で討たれてしまいます。

その後の城主は簗田政綱(義元が桶狭間で休息中の情報を信長に伝えた人)、信長の弟・信照、そして関ヶ原合戦で西軍に属した川口宗勝などがいます。

>>もっと詳しい沓掛城の歴史 | ウィキペディア

現在は城址公園となっていますが遺構も程よく残り、豊明市教育委員会による調査で案内看板なども設置されてわかりやすい城址になっています。

【沓掛城の住所】

豊明市沓掛町東本郷

沓掛城の地図

これが沓掛城の縄張り図です。城の中心部は公園になっており、本丸周辺には桜が植えてあり、4月になるとちょっとした桜の観光スポットになります。

では縄張り図に沿って、沓掛城の遺構をチェックしてみましょう。(縄張り図では右側が北)

侍屋敷

現在の駐車場と西側の広場が、かつて家臣団の屋敷があったと思われる侍屋敷跡です。ここは現在、屋敷の遺構らしきものは残っていませんでした。

かつてここに何件くらいの屋敷があったのかもわかりませんが、沓掛城のすぐ北側ということで、家老などの重臣クラスの屋敷があったのではないかと思います。

諏訪曲輪

本丸の西側を守る形になっている諏訪(すわ)曲輪は、城内で最も高い場所にあります。ここから本丸を見ると、本丸が一段低くなってます。

沓掛城周辺は平地なので、この高台にあった諏訪曲輪には物見櫓みたいなものがあったのかもしれません。現在では削平地になっています。

本丸

城の中心部である本丸は現在、芝生広場になっています。中央に井戸跡みたいなものがありました。また縄張り図に記載がある東屋(あずまや)は、屋根付きの休憩所です。ここで弁当なども食べる事ができますね。

あと普通に考えて桶狭間合戦前日に今川義元が沓掛城に入城しましたが、この本丸で眠りについたのではないでしょうか。

また私の感想ですが、個人的に気になったのは現在アスファルト舗装してある通路をよく見ると、本丸の土塁跡の様な気がします。

その理由は本丸から見ると一段高くなっており、その外側に堀もあるからです。

大手門址

城の玄関口である大手門があったとされる場所です。写真は本丸から南側に向けて撮影しました。この方向から見ると、大手門址の両脇に堀があり、土橋(どばし)状の遺構になっている事がわかります。

土橋には、もし敵が大軍で攻めこんで来た場合、横展開できないという防御効果があり、そこに門があれば門を攻めている時に側面から守備側に攻撃されたりします。

戦国時代の土の城はもちろん、近世城郭の名古屋城にも土橋の遺構がありますので、効果的な防御方法だったのでしょう。

ちなみにこの大手門の場所に沓掛城址の石碑があります。

二の丸

本丸の南側を守る二の丸は現在、芝生広場になっています。ここを落とさないと、南側から本丸に攻め込む事ができません。本丸の4分の1くらいのこじんまりとした曲輪ですが、位置的にも重要な場所ですね。

堀址

本丸の東西は深い堀で守られていました。その堀跡の写真です。

二の丸の説明で【ここ(二の丸)を落とさないと、南側から本丸に攻め込む事ができません】と書きましたが、それじゃ南以外から攻めれば良いじゃん♪と思いがちですが、その場合、この堀を越える必要がある訳ですよ。

一番深い場所から本丸まで約3mくらいあります。

外堀跡

これは城址公園の看板には記載していませんが、城址公園の西側に正福寺という寺があるのですが、その西側の川が、かつての沓掛城外堀の遺構といわれています。

今では小川になっていますが、かつてはもっと川幅も広かったのでしょう。

私の感想

私の沓掛城の感想ですが、ここは桶狭間合戦ゆかりの史跡という事で、大高城や丸根砦、そして鷲津砦と共にチェックしておきたいスポットだと思いました。

なぜかというと、公園として整備されていますので快適に散策することができるからです。

あとアクセスに関してですが、公共交通機関だと市バスを乗り継がないと行くことができないので、車じゃないとかなり効率が悪いです。車で訪れる場合は、城址公園の無料駐車場があるので、駐車時間を気にすることなく散策できます。

沓掛城の所要時間は約30分もあれば十分でしょう。また訪れるなら桜の季節である4月上旬がオススメです。

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