愛知県の東海道で唯一国指定史跡の一里塚が豊明市阿野一里塚

豊明市の阿野(あの)一里塚は、愛知県内で唯一、国指定史跡の一里塚です。

江戸時代の東海道は一里(約4km)ごとに道の両脇に塚がありました。それが一里塚。現在愛知県内の東海道で道の両脇に一里塚が残っているのは豊明市の阿野一里塚と知立市の来迎寺一里塚です。

■阿野一里塚の住所■

豊明市阿野町長根3

>>阿野一里塚の場所の地図

阿野一里塚は東海道の東西に残っています。これが東側。頂上に石碑と看板があります。

東海道の一里塚の上には木が植えてありました。理由は一里塚が遠くから見えるということ。もうひとつは塚が崩れすのを防ぐためです。

一里塚を築く時の逸話があります。東海道を整備する奉行(責任者)が徳川家康に塚の上に植える木は何が良いかと訪ねると、家康が『ええ木(良い木)にせい』と答えたのを『えのき(榎)にせい』と聞き間違え、そこから榎が多く植えられる様になったとか。

阿野一里f塚の看板。ここに書いてある知立市の一里塚というのが、来迎寺(らいごうじ)一里塚です。

こちらが西側。塚も崩れてちょっとした土盛りみたいになっています。国指定史跡になった昭和十一年頃には、もっと大きかったのでしょう。

旧東海道の道幅

2つの阿野一里塚の間の距離は約20mです。一里塚は東海道の道の両脇にあったということなので、この距離間が旧東海道の道幅ということになりますね。

私は愛知県の東海道を全て歩いた経験があるのですが、その感想から言うと、東海道の道幅は全て均一ではなく、広いところもあれば狭いところもあります。そこれから考えると、阿野一里塚がある周辺の東海道は広いほうだと思います。

見学会でも行きました!

私が主催する街道歩きの会でも阿野一里塚に行きました。これは東海道を現地集合、現地解散で歩く愛知ウォーキング街道巡りクラブ(AWK)の東海道ウォーキングイベントです。

現存の一里塚は愛知県の東海道でも貴重なので、保存状態や道幅、そして塚の上に植えてある木について質問がありました。この日の参加者は35名。2月だったので草木も枯れて一里塚が見やすい状態だったのを覚えています。

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