【著者】 内貴健太
【発行所】 風媒社
【ひとことでいうと】小牧・長久手合戦にまつわる郷土史レベルの城跡、史跡を紹介した本
天正十二年(1584)に起こった小牧・長久手の戦いは全国的に有名です。でも地元にしか伝わってない話や全国的に有名になってない城跡もあります。それら郷土史レベルの史跡を訪ね歩いて紹介したのがこの本です。
オイシイ郷土史
普段生活している圏内に残る城跡、戦国史跡を知った時、土地勘があるのでかなりピン!と来ますよね。例えば毎日通勤している道に登り坂道があったとします。じつは城跡の高低差だったなど、自分の知ってる場所の知らない史跡を知った時、歴史好きにとっては感動モノなのですよ。それが郷土史の楽しさ。この郷土史のオイシサをムギュ!っと詰め込んだ1冊です。
著者は若き学芸員
この小牧長久手の戦いの城跡を歩くを書かれた内貴健太さんは日進市の岩崎城歴史記念館に勤務する学芸員です(2023年9月現在)。学芸員というと、難しい話やわかりにくい歴史用語を連発するというイメージがあります。でも内貴健太さんはとてもわかりやすく歴史を解説してくれます。
私も令和五年(2023)9月16(土)に名古屋市中区栄の中日文化センターで行われた内貴さんの講演会に参加したのですが、時折ジョークを交えての面白い話でした。またパワーポイントのスライドも分かりやすい。これからの活躍が期待大の学芸員です。
私の感想
内貴健太さんの著書・小牧長久手の戦いの城跡を歩くの感想ですが、郷土史の城跡や史跡がたくさん出てくるので、他にはない歴史本ということでオススメです。特に小牧・長久手合戦が好きな方、また長久手市周辺、例えば日進市、小牧市、春日井市、東郷町、名古屋市などに住んでいる、土地勘がある戦国時代好きの方は、近所の城跡、史跡が出るかもしれませんので要チェック!私もこの本片手に地元の史跡を歩いてみます。