【制作・著作】 刈谷市・刈谷市教育委員会
【定価】1,000円(税込)
【一言でいうと】かつての刈谷城と城下町をCGで再現したDVD
愛知県刈谷市にあった、刈谷城とその城下町をCG(コンピューターグラフィックス)再現したDVDです。
刈谷市では刈谷城を再建したいプロジェクトがあるのですが、数年かけてジックリ時間をかけてやり過ぎていたため、市民レベルで再建反対の署名などが始まりました。
そこで焦った市役所が、築城盛上げ隊という武将隊だの、築城シンポジウムだの、刈谷城再建の理解を市民にPRしており、その一貫として作られたDVDです。
知られざる刈谷城
DVDは約8分の内容で、江戸時代の城下町から刈谷城本丸に向けて、歩いて見学できる様に作られています。
刈谷城下町は現在では主に住宅地や商業地として開発されていますが、『魚町』や『本町』など、かつての地名も残っており、その場所が江戸時代にはどうだったかという事を追求しています。
つまりかつての城下町をCGで再現しているという事ですね。
CGならではの演出
このDVDでは、DVDだからできる演出をかなり駆使しています。例えば本丸内にあった戌亥(いぬい)櫓など、イキナリ角度を変えて、違う方向から見てみたり、バーチャル感をよく出しているんです。
例えば歴史関連の本でひとつの城を見た時、本がゆえに一方方向の画像がメインですが、このDVDは立体的に動きながら、刈谷城の要所を解説しています。
なので、建造物など非常にわかりやすいです。
まあ、刈谷城は天守が無い城なので、本丸は2つの櫓がメインな訳ですが、それがゆえに再建反対の声も出ています。
つまり、『天守が無い城を再建してどれだけ意味があるのか?』と。
そんな城を再建するくらいなら、無料のコミュニティバスの本数を増やせだの、根強い高齢者の声もありますが…
私の思ひ
私の感想ですが、行政や市民の声など、政治的な評価はともかく、一個人の歴史ファンとして、このDVDはおすすめです。
なぜかというと、江戸時代の刈谷城と城下町の様子がよく分かる上に、立体的に刈谷城を見る事ができるからです。
あと個人的な感想なのですが、徳川家康の生母・於大の方が松平家から離縁(離婚)された後に過ごした、椎の木屋敷の位置などもDVD[に組み込まれ再現されていたことは、嬉しかったですね。
その理由は、椎の木屋敷跡は現代でも公園化され残っており、於大の方の銅像が建っているのですが、刈谷城との位置関係を把握しやすいようにDVDは作られており、さすが刈谷市教育委員会の監修だと思いました。
蘇る刈谷城のDVDは、刈谷市文化振興課などで購入することができます。
現金書留もしくは郵便小為替で購入できますので、興味がある人は是非チェックしみてください。