名古屋市緑区桶狭間の七つ塚(ななつづか)は、永禄三年(1560)の桶狭間合戦の戦死者を葬った塚です。
■七ツ塚の住所■
名古屋市緑区桶狭間北2丁目904
伝承によると合戦後、織田信長は村人に命じて山裾(やますそ)に沿って等間隔に七つの穴を一列に掘らせて、大勢の戦死者を埋葬しました。
近年、そのうちの2つの塚が残っており、平成元年(1989)の区画整備の時、塚のひとつを残しその一角に碑が建立されました。
古戦場に戦死者を葬った塚は大抵の場合存在します。例えば長篠古戦場は信玄塚、長久手古戦場の長久手市には首塚があります。
桶狭間合戦は記録によって戦死者の数も違うのですが、両軍合わせて数千人の戦死者があったといわれています。だから塚が七つも必要だったのでしょうね。
七つ塚のアクセス方法
桶狭間古戦場に残る七つ塚への行き方を説明します。最寄り駅は名鉄本線・有松駅です。有松駅から徒歩での所要時間は約20分。
次に車でのアクセス方法ですが、七ツ塚には参拝者用の駐車場がありません。駐車できる場所に車を停めて歩いて参拝しましょう。
七つ塚の注意点
七つ塚を訪れる時には注意事項があります。それは民家の裏にあるということ。また観光資源という訳ではなく、墓なので騒ぎながら参拝するのはいけません。節度をもって参拝しましょう。
私の感想
私の七つ塚の感想ですが、合戦は華々しいイメージがつきものですが、その影で亡くなった方が大勢いたという事実も忘れてはいけないと思います。
ところで桶狭間合戦の墓はこの七つ塚のほか、お隣の豊明市にも戦人塚があります。直線距離で約3km離れた場所なので、この間が主戦場だったのでしょうか。