西尾市一色町にある安休寺は、吉良満義と一色有義の墓がある寺院です。
■安休寺の場所の住所■
西尾市一色町一色中屋敷2
吉良氏も一色氏も足利氏から分かれた一族で、承久の乱(1221)の戦功により、足利義氏が三河国守護に任じられた後、この地に勢力を築きました。
安休寺は吉良満義の次男・一色有義(いっしき ありよし)が父・満義の菩提を弔うために正平十二年(1357)に創建した寺です。
境内の奥にある墓地には、吉良満義と一色有義親子のものと伝わる墓があります。2つとも同じくらいの大きさの五輪塔です。
また安休寺の横ある広場には、一色氏発祥之地と刻まれた石碑と、一色町教育委員会の案内看板が建っています。
一色氏は三河の戦国史ではマイナーに思われますが、今川氏や吉良氏と共に足利氏の流れを組む名門でした。
また現代の西尾市の西側にある知多半島にも進出しており、戦国時代前期までは尾張と三河に勢力を伸ばした豪族でもあったのです。しかし室町幕府が衰退すると、運命を共にするように消えてしまいました。
という事で、一色氏発祥の地であるココは、三河の戦国史に興味がある方にはオススメです。
あと私の感想ですが、安休寺周辺の道路は非常に細い場所もあるので、車で訪れる際には注意が必要です。
また安休寺の駐車場の場所ですが、山門の前にさんぱいしゃ参拝者用の駐車スペースが数台分あるので、そこに車を停めて、墓地と石碑を巡るのがおすすめです。