豊橋市に残る三河吉田城の見どころはたくさんありますが、中でも吉田城の天守代わりともいわれた鉄櫓は、なんと内部に入る事ができます。※鉄櫓の読みは くろがねやぐら です。
吉田城の鉄櫓は、昭和二十九年(1954)のコンクリート作りで模擬再建されたもので、内部はちょっとした資料館になっています。入場料は無料ですが、開館時間と休館日などは注意が必要です。
入館時間と休館日について
■鉄櫓の開館日■
水、木、金、土、日曜日(月、火曜日閉館)
■鉄櫓の開館時間■
10:00~15:00
■入場料■
無料
1F
鉄櫓は全部で4Fのフロアに分かれています。まず1Fはウェルカムフロアみたいになっており、展示物はあまりなく、ボランティアガイドの方がいるくらいです。ただしここで忘れてはイケナイのが、吉田城の無料パンフ!入口にあるので、この無料パンフは必ずもらっておきましょう。あと吉田城の続日本100名城スタンプもこのフロアにあります。
日本続100名城の認定書もありました!特に注目すべきところは、認定者の名前が小和田哲男氏になっているという点。小和田先生のお墨付き!という意味でもありますね。
2F城のフロア
2Fのフロアは、吉田城の歴史や【城】としての知識が解説されているゾーンです。個人的にはココが一番所要時間が多かったかもしれません。パネル展示も詳しく解説してあります。吉田城は戦国時代はもちろん、江戸時代も存続した城なので、いろんな歴史が残されています特に城主のひとりで有名なのが池田輝政。吉田城主の後に姫路城を築く戦国大名です。
2Fにある吉田城のジオラマ。このジオラマは必見です。その理由は、吉田城の本丸部分が忠実に再現されており、特にいま居る鉄櫓周辺の様子が空からみた様にわかるからです。
3F
3Fは城下町解説のフロア。現在の豊橋公園から豊橋駅にかけての範囲は、かつての吉田城の城下町があった場所です。吉田城は東海道を城下町に引き入れた城で、現在でも市街地のいろんな場所に東海道の名残を見る事ができます。特に床面に広げられた城下町マップは、現在の地図の上にかつての古地図を落とし込んだもので、東海道と城下町の様子がよく分かります。
実際に私も愛知の歴史の会で豊橋市吉田城の城下町と東海道を歩いた事がありましたが、現存の灯籠や江戸時代から続く老舗、そして町名や地形など、街道ウォーキングも楽しめるのが吉田城周辺の面白さだと思いました。
4F
最上階の4Fは展望室になっており、ここから東西南北を窓越しに見る事ができます。犬山城や岩崎城、そして清洲城みたいに最上階から外の欄干(らんかん)に出ることはできないのですが、四方の景色を窓越しに見る事で、ちょっとした城主気分になれますね。
これは北に流れる豊川(とよがわ)。吉田城の水運の道でもあり、天然の堀でもあります。
私の感想
私の吉田城鉄櫓の感想ですが、ここは吉田城に来た時は必ずチェックしておきたい場所だと思いました。なぜかというと、文献によっては天守と記載がある櫓だからです。そして内部の詳しい資料と外の景色もオススメなので、これもチェックポイントといえます。
ただネックなのが、月曜日と火曜日が閉館だという事、こればかりは仕方がありませんけれど…そしてもうひとつ付け加えるなら、無料パンフは必ずチェックしておいてください。その理由は、吉田城跡散策後も資料として残しておけるくらいクオリティが高いパンフだからです。品切れの場合もあるので、見つけたら必ずゲットしておきましょう!