愛知県の離島・篠島(しのじま)に残る3つの戦国スポットを紹介します!篠島は観光や海水浴で有名な観光地ですが、実はディープな戦国スポットでもあるので、観光ついでにチェックしてみましょう!
篠島は三河湾に浮かぶ離島で、日間賀島(ひまかじま)、佐久島(さくしま)と並び、愛知の三離島といわれている島です。
アクセスは知多半島の師崎(もろざき)、もしくは河和(こうわ)といった港からフェリーで行けます。個人的には師崎の羽豆崎城とセットで訪れるのがオススメです。名古屋や岡崎、豊橋方面からでもアクセスできますし、電車なら河和、車なら師崎からアクセスするのが便利ですね。
ではどんな戦国スポットがあるのか?順番にチェックしてみましょう。
清正の石切り場
まずは加藤清正が名古屋城築城時に石を切り出したといわれる場所です。清正は名古屋城の大天守を担当した大名で、石を篠島から調達していました。その調達していた場所が清正の石切り場です。アクセス方法ですが、まずは篠島の宿ギフヤ旅館に行きます。すると館内の前に清正の石切り場についての看板があるので、まずはこれをチェックです!
看板には篠島に残る石の調達地の事が詳しく書かれています。現代とは違い人力で石を運んでいた当時は、石を調達するのにもかなり苦労したと思いますね。
看板に記載されていた石の調達場。赤い部分がそうです。篠島だけでもこれだけの調達場があるんですね。満潮になると水に隠れてしまう場所もあるので、安全に見学できる場所は限られてしまいます。
では採掘地跡に行ってみましょう!ギフヤ旅館から案内看板が出ていますので、それに沿って歩いていきます。
すると10分弱くらいで清正の石切り場に到着します。森の中です。
ココにも案内看板があります。これは残れさた石の大きさが記載されているもの。大きな石に楔(くさび)を打ち込んで、いくつかに割り、名古屋城に運んでいたことが分かります。
近くには運び残した残石があります。画像の石の左側を見ると、まっすぐに切り出した部分が確認できますね。
そして石を運びだした道も残されています。この石切り場で何人くらいの作業者が石を切り出していたのでしょうか。
清正の枕石
次に海岸線に残る名古屋城の石切り場です。場所は篠島中学校の南にある海岸からアクセスします。看板が建っているので、それに従って行くと分かりやすいです。
こんな海岸を歩いて行きます。私の失敗体験ですが初めて来た時、実はサンダルを履いていてかなり苦労した記憶があります。海に行くわけですけど、足元はシッカリとした靴、運動靴で固めた方が歩きやすくて楽ですね。
ありました!これが清正の枕石です。大きな岩をよく見ると、楔(くさび)が打ち込んであり、いくつかに石が分かれていますよね。
近くまで行くことができます。これらの石は名古屋城に運ばれる予定だったのですが、運び忘れた石なのか?それとも切り出す途中で『あ、石はもう十分足りているからいらんよ!』と、余剰の石となったのかは不明ですが。この事からこの石は清正の枕石といわれています。
篠島城
篠島には城址があります。それが篠島城です。篠島城はかつて三河湾にあった離島をまとめていた篠島王の居城で、南北朝時代には義良親王が滞在された場所でもあります。
現在でも墓地の上が登城口になっており、中に入る事ができます。
これが登城口。【城山】と刻まれた石碑がありますね。
中はいろんな神社が祭られた場所になっています。縄張りは本丸と思われる大きな削平地がひとつあるのみで、他に曲輪は無く、本丸の周辺にうっすらと土塁みたいな土盛が残されているくらいです。基本、森の中なので、夏に訪れる際には虫よけ対策が必要だ思いました。所要時間は10分もあれば十分に巡る事ができると思います。
私の感想
私の篠島の戦国スポットの感想ですが、ここは3つも見どころがあるので、わざわざ離島まで来る甲斐はあると思いました。篠島城は戦国という訳ではありませんが、愛知の離島唯一の城址なので、これも貴重な史跡だと思います。
実は私も観光旅行以外で4回ほど訪れており、来る度に思うのですが、本土とは少し違った気分になれるのでオススメです。
特に名古屋城の大天守の石垣は扇の勾配といって、独特の沿った部分が美しいと評判なのですが、これらの石が篠島から調達されています。石垣は知ってても、石の切り出し場所は見たことがない人がほとんどだと思うので、清正ファンはもちろん、城郭ファンも一度はこの清正の石切り場はチェックしておいた方が良いと思います。
また師崎や河和からは篠島と日間賀島の二島めぐりのプランがあるので、それらを利用して1日まるっと離島を楽しむのも良いですね。
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