南知多町師崎のフェリー乗り場の裏山は実は城址ということをご存知ですか?それが羽豆崎城(はずさきじょう)です。羽豆崎城は南北朝時代に熱田大宮司家の千秋氏によって築かれた城で、江戸時代には千賀氏が治め尾張藩の水軍の拠点になった城です。
篠島や日間賀島に渡る観光旅行者が、フェリーが出る時間までヒマつぶしに登る山でもあります。そんな羽豆崎城の中はどうなっているのか?実際に中に入ってみました。
遺構はどこだ?
羽豆岬といった方がわかりやすい羽豆崎城がある場所ですが、フェリー乗り場から歩いて3分くらいで着きます。
ちなみにフェリー乗り場の駐車場は入庫から50分まで無料なので、この50分の間に巡る様にしましょうw
城址に登る前にチェックしておきたいSKE48の羽豆岬の石碑。歴史や観光地の石碑ではなく、歌の石碑です。これがふもとにあるので、興味がある人は忘れずにチェック!ですね。
ちなみにこの歌w
では登城!
では登ります!階段が急ですし、何度も曲がりくねっているので、ゆっくりと登りましょう。靴は運動靴、スニーカーがよいです。
羽豆崎城内は基本、森の中と思ったほうが良いです。でも夏でも散策路は比較的に歩きやすいですが、草木が生い茂っているのは山城みたいなものですね。城内は散策路で巡る様になっており、かつての曲輪などの遺構はよく分かりません。
城内にある羽豆大明神。神社です。祭神は建稲種命(たていなたねのみこと)で、熱田神宮を建立した宮簀媛(みやずひめ)の兄です。この事から、羽豆崎城主だった熱田大宮司家・千秋氏によって社殿が建立されました。現在の本殿は今から約300年ほど前に建て替えられたものです。縁結びのご縁で有名な神社でもあります。
羽豆崎城址の石碑。石碑があってはじめて城址と気が付く人もいますね。でも少し奥まった場所にあるので、スルーされやすい石碑でもありますが…
加藤清正の矢穴石
加藤清正が航海の安全を祈願して奉納した矢穴石(やあないし)。清正は名古屋城大天守を築いた大名ですが、その石材を篠島(しのじま)から切り出しており、おそらくは羽豆岬から船で篠島まで行き来していたのでしょう。石の側面を見ると、楔(くさび)の後が残っており、石を割った痕跡がハッキリと確認できます。
展望台から見えるのは?
羽豆崎城の醍醐味は、やはり展望台です。戦国時代にも、もしかすると物見櫓みたいなものがあり、海を監視できるようになっていたのかもしれません。ちなみに羽豆岬展望台というのは、どうやら愛称らしく、正式名称はよくわからんです。
展望台に登ってみた景色。師崎港が見えますね。天気が良い日は最高の景色です。ちなみに港から離れた場所の島が見えますが、これは日間賀島です。日間賀島はタコやフグで有名な城です。戦国好きの人は篠島に行きます。その理由は篠島城や清正の枕石、そして清正の石切り場があるからです。
日間賀島は残念ながら戦国史跡はありませんが、師崎港から出ているフェリ-で、篠島&日間賀島の二島めぐりができるお得プランがあるので、篠島とセットで巡るのも良いですね。
私の感想
私の羽豆崎城の感想ですが、ここは数少ない水軍の城ということで、城巡りをしている人にはオススメの城だと思います。遺構は残っていないのですが、海に突き出た立地や展望台からの景色は羽豆崎城ならではのものがあると思うので、チェックする甲斐はあると思いますよ。
でも所要時間は約30分くらいなので、篠島とセットにするのがオススメです。フェリ-の待ち時間にサクッと攻略してしまいましょう。