北名古屋市の九之坪(くのつぼ)城は、桶狭間合戦で今川義元本陣を信長に伝え、合戦後に戦功第一となった梁田政綱(やなだ まさつな)の居城跡です。
■九之坪城址の住所■
北名古屋市九之坪西城屋敷70
梁田政綱は桶狭間合戦で、今川義元がおけはざまやまに本陣を置いていると信長に報告した人物といわれています。これにより信長は今川義元がいる位置を知ることができ、本陣を攻撃する事ができました。これにより政綱は合戦後の論功行賞で戦功第一と称され、沓掛城(豊明市)と知行3千貫を拝領しました。
九之坪城址周辺の地形は平地なので平城だったことがわかります。この時代の地方豪族の城の場合、住んでいる館を掘と土塁で囲んだ館城(やかたじろ)のケースが多いです。
館城のイメージ。これは江南市の宮後城址のイラストです。石垣とか天守はなく、居館の周辺に掘、土塁、または柵を巡らせて防御度を上げた様な居館。九之坪城もこの様なものだったと思います。
近くにある意味有りげな土盛りと石。九之坪城址の遺構でしょうか?これはよくわかりませんでした。九之坪城址は残っている遺構もほぼなく、所要時間は約5分ほどです。私の感想ですが、桶狭間合戦では有名な梁田政綱ゆかりの数少ない縁の地なので、桶狭間合戦が好きな方、研究されている方は是非、巡っておいたほうがよい城址だと思いました。