知立市の無量壽寺(むりょうじゅじ)は、在原業平の銅像とカキツバタで有名な寺です。
無量壽寺の読みは むりょうじゅじ
無量壽寺のある八橋周辺は伊勢物語が完成した平安時代(延暦13年(794)~文治元年(1185)/建久3年(1192頃)から、かきつばたの群生地として有名でした。しかし時代と共に絶えかけ、江戸時代の終わり、幕末の頃にかきつばたを無量壽寺に移植したと伝わります。
■無量壽寺の場所の住所■
知立市八橋町寺内61−1
かきつ姫の石塔
在原業平に恋をしたが果たせず、池に身を投げたかきつ姫の墓と伝わる石塔。池は高架橋の工事で埋まってしまい、この地に移転されました。言い伝えでは石塔の中に納骨してあるそうな。
業平竹
植えられた時期は不明ですが、江戸時代の文献には無量壽寺の堂前に業平竹があったという記述が見られます。この業平竹は竹(男竹)ですが、笹(女竹)の様に一節から多くの枝を出すため、色男といわれる在原業平に見立てて、この名前が付いたとか。今では縁結びの竹としても信仰されています。
在原業平銅像
伊勢物語の主役のモデルといわれる在原業平(ありわらのなりひら)。平安時代初期に実在した貴族です。この銅像は無量壽寺の庭園内に建立されています。
私の感想ですが、無量壽寺は鎌倉街道沿いにあり、江戸時代の東海道、八ツ橋古城や今崎城(来迎寺古城)にも近いので、セットで巡るのも良いと思います。ちなみにカキツバタは4月下旬~5月上旬に咲くので、この時期に毎年カキツバタまつりが行われています。一年中咲いているというワケではないです。