日進市岩崎城址の見どころと城巡りのポイントまとめ

愛知県日進市の岩崎城の見どころポイントをまとめてみました!歴史からアクセス、そして城巡りに行った時の見どころなどチェックしてみましょう!

岩崎城の行き方

岩崎城は電車&バスで訪れる事もできますし、駐車場もあるので車で来る事も出きます。そんな岩崎城のアクセスはこちら!

>>電車、バス、車で日進市の岩崎城へのアクセス方法と駐車場の場所と料金

これが岩崎城史公園

かつて激しい攻城戦が行われた岩崎城ですが、江戸時代は廃城になっており、当時の遺構が色濃く残っています。その遺構を利用して整備されたのが岩崎城址公園です。名古屋城などは軍学上の城で、実際には城攻めがあった城ではありません。しかし岩崎城は攻め手と守り側合わせて約1,700人近い戦死者を出した城です。その戦国の城はどうなっているのか?城内と周辺をチェックしてみましょう!

馬出があった二の丸

まずは二の丸。本丸の南側を守る曲輪(くるわ)です。現在では庭園として整備されていますが、かつてはここに馬出がありました。

馬出(うまだし)とは城の出入り口に作られた敵の侵入を防ぐ仕組みのこと。今でも土塁が残っています。

本丸の櫓台。城内の一番高い場所です。現在では建物はなく石碑が建立されています。個人的にはこの櫓台の下にある空堀の遺構がすごく好きで、天正十二年(1584)年に岩崎城が攻められた時も、この櫓台周辺で攻防が繰り広げられたのでしょう。

現存の堀

そしてここですよ、櫓台下の空堀。駐車場や本丸からこの空堀まで入れるようになっています。たまに階段とか崩れて進入禁止になったりしますが基本入る事ができます。現在では一番低いところから櫓台の一番高いところまで5mくらいありますが、当時はもっと深かったのでしょう。

井戸跡

井戸跡。水の手ですね。現在岩崎城では二ヵ所の井戸跡が発見されており、ひとつは本丸にあり、もうひとつは西ノ丸にあります。

被葬者不明の古墳跡。発掘調査の時に出てきました。丹羽氏がこの古墳の事を知って在城していたのかどうかは分かりませんけど。岩崎城近くの白山神社にも古墳跡がありますが、これからわかる事は戦国時代よりはるか以前、この地に集落があり、権力者もいたという事です。

隅櫓跡。発掘調査の時に礎石が出てきました。倉庫もしくは兵糧庫みたいな建物があったのでしょう。

資料館もチェック!

岩崎城には資料館もあります。入館無料なので是非チェックしておいてください。中は古墳時代から戦国時代までの岩崎城と周辺の展示があります。また甲冑試着体験もここで受け付けています。

【開館時間】 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【休館日】
・毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は会館)
・12月28日~1月4日

館内の銅像は戦国武将・丹羽氏重(にわ うじしげ)。天正十二年(1584)年の小牧長久手の戦いで岩崎城が攻められた時、城を守っていた武将です。当時16歳で病に臥せっていましたが、敵方の池田軍と戦い討死した武将です。

あと窓口の隣りに販売書籍があるのですが、その中でも私がオススメの本が2冊あります。まずは岩崎城の戦です。著者・竹田茂敬。昭和五十六年九月に出版されたもので日進町時代の書籍ですが、内容は現在でも十分通用します。

内容は主に岩崎丹羽氏の歴史から丹羽氏が関ヶ原後に転封されるまでの歴史について。特に天正十二年(1584)年の岩崎城攻めの事や、その後の長久手合戦について詳しく書かれています。また武田茂敬氏の著書の特徴として非常に読みやすいものであり、丹羽氏や岩崎城に興味がある人にはサクサク読む事ができるでしょう。定価1,020円。

そして内貴健太著・小牧・長久手の戦いの城跡を歩くです。小牧・長久手の戦いに関連する城や砦を調査し、地元の伝承や個人の見解など分かりやすくまとめてあります。

天守

岩崎城の天守は模擬天守です。つまり当時存在せず、バブル期に建てられた天守。これには賛否両論ありますが、今では岩崎城のシンボルみたいな建物です。存在しなかった建物ではあるのですが作りが豪快で、記念写真を撮る時などは天守があった方が絵になるかもしれません。ちなみに中にも入る事ができます。入館無料。

中はちょっとした展示と甲冑などがあります。

屋上は展望台になっており、周辺を見渡すことができます。当時存在した建物ではないので、この景色も丹羽氏が見たものではないのですが、こうやって見てみると岩崎城周辺の地形やかつての街道などをチェックできます。

そして城外

城外も見るポイントはありますが、難易度は少し高めです。まずはかつて城下町があったといわれている字市場。現在では住宅地になっていますが、細い路地がかつての街道、もしくは城下の道の名残があります。

岩崎城の外堀跡。資料館の入口に岩崎城のジオラマがありますが、それを見るとくっきり分かる堀跡です。今では川になっていますが岩崎城の一部を取り囲む様に流れています。

私の感想

岩崎城は全国区の城ではなく郷土史レベルの城ですが、城内には当時の遺構も残っており、愛知の城巡りを進めている方は是非チェックしておきたい城のひとつだと思います。所要時間は岩崎城単品なら約1時間もあれば十分でしょう。

もし車で来城した場合は、菩提寺の妙仙寺や長久手市の長久手古戦場資料館(車で約10分)とセットにすれば、史跡巡りの満足度も上がると思います。あと毎年4月に岩崎城で祭りがあり、出店やスタンプラリ-もあるのでオススメです。

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愛知県の城跡や戦国史跡を巡る歴史好きのサークル・【愛知ウォーキング城巡り倶楽部】。活動は毎月第一土曜、もしくは日曜日。現地集合、現地解散で行われる見学会です。城好き、戦国好きの方が在籍しています。歴史に詳しい、詳しくないなどは関係なし!好きならそれでOKです。入会費や年会費などもなく、参加する時だけ参加費を払うだけなので、あなたも気軽に遊びに来てみませんか?

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コメント

  1. […] しかし途中にあった岩崎城を攻めてしまい、休憩していたところを徳川軍に奇襲されてしまいます。まず最初の標的になったのが、大将の三好秀次隊。先鋒の池田恒興が岩崎城周辺の六 […]