半田市亀崎町の亀崎城址は、戦国時代に緒川城の水野信元が築き、稲生政勝が亀崎水軍の拠点とした城です。現状は神前神社の裏山。
■亀崎城址の住所■
半田市亀崎町2丁目
城址への道
神前神社の脇から亀崎城址に登る道があります。
途中に物見台…いや、展望台みたいなテラスが有ります。確かこれ、大正天皇が詠まれた歌に亀崎の事があって、その記念に建てた観月亭というテラス。直接は亀崎城との関連は無いみたい。
そして亀崎城址
神前神社から登って2分くらいで到着する亀崎城址の石碑。この周辺に城がありました。
石碑の上で観月亭のすぐ隣にある高まり。土塁というより物見台?櫓台?の跡地みたいな存在感がスゴいです。たぶん何かの遺構(だったらいいな)。
高まりのすぐ隣の観月亭から。対岸は高浜市、碧南市の西三河。ちなみに亀崎城があるのは知多半島だから尾張、または知多。こうして見ると亀崎城は国境の城というのが分かります。もし対岸の三河から船で出撃してきたら、すぐにでも分かる立地です。
南西の方に向けて建ててある伊勢神宮の遥拝所の石碑。ここから伊勢神宮に祈りを捧げたのでしょう。
水の手もある!
もうひとつチェックしておきたいのが神前神社にある井戸。つまり城の水の手ですね。亀崎城の目の前は海ですが、この井戸は真水が湧くみたいで、その昔、神武天皇もご自身のお姿を映されたとか。
城における水の手は貴重で、もし籠城になった場合、いくら米があっても水がなければ籠城を続けることは不可能です。ましてや亀崎城は海に面した城なので、真水の確保は優先的なポイントのひとつ。でもふもとに水が湧く井戸があれば籠城も可能です。
私の感想ですが、亀崎城址は水軍の城の様子がよく分かる城なので、貴重だと思いました。遺構はあまり残っていませんが、観月亭横の高まりはたぶん物見台の跡(だといいな)。西三河から半田の城巡りに行く時に通る衣浦大橋すぐの城なので、ここも是非、チェックしてみて下さい。