半田市で食べる江戸時代の握り寿司が尾州早ずし!真砂本店のアクセスから予約方法まで

尾州早ずしという握り寿司を知っていますか?

尾州早ずしとは、江戸時代の握り寿司を半田市のいくつかの寿司屋が再現したもので、現在でも予約制で食べることができます。

そのひとつが半田市北二ツ坂町2丁目にある、真砂本店です。

現在私達に馴染みの深い寿司。でも寿司にも歴史があって、握り寿司も戦国時代には無く江戸時代にできた食べ物なのです。

ではそんな寿司の歴史の振り返りと江戸時代の握り寿司はどんなものだったのか?早速チェックしてみましょう!

もとは発酵食品

すしの発祥は日本ではなく、東南アジアといわれており、東北タイ~ラオス・カンボジア辺りというのが定説で、日本には縄文時代、または弥生時代に伝来したといわれています。

この頃のすしは握り寿司ではなく、簡単にいうと魚の内臓を取り出して米を入れ、数ヶ月~数年間漬け込むという、なれ寿司でした。

近江(おうみ:現滋賀県)の鮒ずしみたいな発酵食品だったのです。

今だから発酵食品という表現ができますが、見方を変えれば腐りかけている(腐っている)食べ物という風な見方もできます。

現に食べてみると酸っぱいですし。またこの鮒ずしにも有名な戦国時代の逸話があるのです。

天正十年(1582)、徳川家康が安土城の織田信長を尋ねた時のこと。家康の接待役として明智光秀が任命されました。

光秀的には、せっかく近江(現在の滋賀県)に家康が来てくれるのだから、地元の名物でもてなそうと、鮒ずしを食事のメニューに入れました。

しかし織田信長は、『大事な私の盟友の家康殿の食事に腐った魚を出すとは何事だ!』と、家臣たちの前で明智光秀を叱りました。

さらに家康の接待役を外され、後から出世してきた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)の応援に行けと言われ、面目丸つぶれの光秀。

この時の恨みが本能寺の変にキッカケになったのではないか?と指摘する歴史家もいるくらいです。

江戸時代に進化

そんなすしでしたが、江戸時代に大きく進化します。

それは尾州半田(現在の愛知県半田市)からというものが江戸時代に大量に持ち込まれ、酢飯と魚をマッチングさせた握り寿司が大評判でした。

その後も握り寿司は進化を遂げて、現在に至るというワケです。ですから握り寿司は江戸時代にできたものなんですね。

でもひとくちに握り寿司といっても、江戸時代と現代ではどう違うのか?

この比較を半田市北二ツ坂町2丁目にある、真砂本店で体験してきました!

真砂本店へのアクセスと駐車場

まずは真砂本店の行き方を説明します。場所は半田市北二ツ坂町2丁目というところで、半田市図書館や半田市立宮池小学校からすぐです。

最寄り駅は名鉄・河和(こうわ)線の知多半田駅。徒歩25分くらいです。

車での行き方は、知多半島道路・半田ICもしくは半田中央ICから車で約5分くらいでアクセスできます。

■真砂本店の場所の住所■

〒475-0927 愛知県半田市北二ツ坂町2丁目15−3

>>真砂本店の場所の地図

次に駐車場ですが、真砂本店には無料駐車場が完備されており、10台以上停めることができます。

また予約を入れておくとマイクロバス~中型バスでも駐車スペースを確保してくれます。

以下が半田市観光協会のブログにも記載されている真砂本店の連絡先と営業時間、そして定休日です。

部屋とメニュー

では予約を入れておいたので、時間通りに早速入店。個室に通されました。床の間や掛け軸など落ち着いた雰囲気の和室で食事ができます。

今回は尾州早ずしのセットですが、単品メニューも充実していました。一例を挙げると次の通り。

  • 枝豆   400円
  • もずく酢 400円
  • たこぶつ 800円
  • お刺身三種 1,200円

など。

入店すること約10分。これが尾州早鮨のランチです。

尾州早ずしの他に味噌汁、焼き物、煮物、酢の物、天ぷら、漬物があり、後から茶碗蒸しとデザートがやって来ます。

お値段は昼のランチだと1,500円(+税)。夜も尾州早ずしのセットがありますが、また値段と内容は違うみたいです。

これが今回のメインである尾州早ずし。トロ(まぐろ)、エビ、穴子の3種類ですね。

でもパッと見、今の寿司と同じでは?と思いますが、まず大きな違いはその大きさなのです。

これはエビの尾州早ずしと普通の寿司の比較。ネタはほぼ同じ大きさで、上から見るとシャリ(ごはん)が大きくはみ出し、横から見ると高さがまるで違います。

これがまぐろ。シャリ多めです。現在でいうと、めはり寿司みたいに大きめのシャリですね。

だから箸で食べようとするとボロっと崩れてしまうので、必然的に手で食べなければなりません。

でも江戸時代の握り寿司は、この手で食べるスタイルが標準でした。

江戸時代の握り寿司は店舗ではなく、屋台で販売されており、夕方に仕事帰りの男たちが夕食前に2~3個つまんで帰るという食べ物でした。

だから箸で食べることができるくらい小さくなったのは現代なのですね。

また酢飯の酢も江戸時代の復刻版の酢を使用しており、現在のものと比べると酸味が強くインパクトが大きいです。

このために尾州早ずしは醤油を付けて食べるのではなく、そのまま食べる寿司なのです。

食後のデザート。今回はウーロン茶のゼリーでした♪

私の感想と注意点

私の尾州早ずしの感想ですが、まずこの内容で1,500円(+税)というのはお値打ちなランチだと思います。

特に歴史好きの方寿司好きの方にはオススメで、一度は食べておきたい歴史寿司かな~と思います。

あと注意点ですが、尾州早ずしは予約制なので、事前に予約を入れておかないと駄目です。

その時は電話予約で、日にちと時間、そして人数等を伝えておきましょう。

また半田市は知多半島の中心みたいな場所にあるので、城や史跡めぐりとセットにするというのもありですね。

例えば常滑市の大野城や知多市の大草城、あと南に行けば織田信孝(信長三男)や源義朝(頼朝の父)にゆかりが深い野間大坊などがオススメです。

イオン常滑店やコストコなどもあるので、いろんな組み合わせで楽しんでみましょう!

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