私が愛知や名古屋の戦国史,城の講座で講師をする時に気をつけている3つとは

これは令和五年(2023)に愛知県常滑市で開催された、にっぽん城まつりの城熱ワークショップで、私が愛知県の徳川家康ゆかりの城や史跡に関する講座を行った時の画像。この時は席の数も限られており、立ち見の方も多かったです。

さて、私が愛知県や名古屋市の戦国史、城講座で普段から気を付けていることはたくさんありますが、特に大事な部分を3つ紹介します。これはボランティアガイドや旅行会社のガイドなど、歴史や観光業界の方も参考になると思います。

地元ゆかりの人物ネタを話す

自分が住んでいる地域に愛着を持っている人は多いです。だから地元には関心があります。そこで地元ゆかりの人物の話を入れるとよいです。例えば前田利家は加賀百万石の基礎を作った戦国武将。それが理由で前田利家は石川県出身の武将という印象が強いです。

でも前田利家は名古屋市中川区生まれといわれています。生誕地といわれている場所は2ヶ所あるのですが、それでも現在の名古屋市出身の人物なのです。この様に御当地の歴史上の有名人などを話に入れると反応がよいのです。

目に見えるものを話す

私の講座や講演会は女性の参加者も多いのですが、その時に使うテクニックが目に見えるものを話に入れるということ。例えば歴史の謎、本能寺の変とか桶狭間合戦は謎が多く、わからないことが山積みです。でも男性は分からない事を話しても喜んでくれます。男のロマンという言葉はここから来ているのでしょう。でも女性は分からないことはツマラナイのです。だから目に見えて分かることを話すのは大事。

例えば日本城まつりが開催された常滑市には大草城という名城があります。実は大草城は大雨が降っても浸水や水没はしません。その理由は大草城は小高い台地の上に築かれているからです。これは近くまで行けば分かります。土地が高くなってますから。

こんな感じで『●●町あたりは昔は川でした。なぜなら今でも坂を下る低い土地だからです』など、地元の方はその場所知ってますから、頭の中で想像も出来ます。人は理解すると納得して喜んでくれるものなのです。逆に理解できないことはツマラナイのです。

時間は厳守する

これは歴史が好きな講師、ボイランティアガイドの方は特に注意してください。開始時間、終了時間は必ず守りましょう。その理由は、参加者の中には終わった後に大事な用事がある人も多いからです。

よくあるパターンは、歴史好きの講師、ガイドの方は話していると気持ちが良くなり、楽しくなって、『もっと話したい!もっと話したい!』と心拍数も上がって興奮状態になります。分かります。私も愛知県の城の講演や戦国時代の講座の講師やってて楽しいですから。でもそれは講師の問題であり、参加者つまり受講生には関係ないのです。だから終了時間は厳守します。5分早いくらいがちょうどよいです。

私がこう言うと、『●●について話をするなら最低でも90分は時間をもらえないとダメだ!』と反論する方がいます。でも私に言わせれば、自分の持ちネタを何分にでも調整できるのがプロです。私が愛知県や名古屋市の城、戦国武将について講演するなら5分~90分などいくらでも調整できます。逆に4時間話せと言われても出来ます。だから史跡案内や講演は、いくらでも時間を調整できるように組み立てておきましょう。

以上が私が愛知や名古屋の戦国史,城の講座で講師をする時に気をつけている3つのポイントです。他にもいくつもポイントはありますが、今日はこの辺で。

あとこの記事で説明した愛知県の御当地武将や城の調べ方、またガイドや講座のコツなど講師に関して質問がある方は以下のフォームから連絡ください。すぐに返事は出来ないかもしれませんが、有意義な質問には必ず返事をさせて頂きます。

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