名古屋市のシンボルともいえる名古屋城。
江戸時代には徳川家御三家のひとつとしても有名ですね。
また天守の上に光り輝く金鯱(きんしゃち)は、本物の金を使用しており、街道をゆく旅人たちの目にも、その輝きが見えたとか。
なので名古屋城は頭上にお宝があるようなものですよね。
しかし…歴史にはウラとオモテがあります。
金鯱は尾張徳川家の財力を示す【表向き】のお宝とすれば…
一般には公にされていないお宝もあったのでは?と、現在の研究者達も注目しています。じつはこの名古屋城には、埋蔵金伝説があるんです。
では名古屋城のどこに埋蔵金が隠されているのかというと…なんと大天守の地下にある黄金水という名の井戸。
名古屋城の水の手として使われていたという黄金水井戸ですが、埋蔵金を隠していた、または抜け穴だったという説もあります。
この井戸は名古屋城築城時の慶長十五年(1610)、大天守を築いた加藤清正が御用水として掘ったものですが、その時、井戸水は非常に濁っていたのです。
そこで水が清らかになる様に祈祷をしましたが、効果はありませんでした。
そして清正は天地に誓い、数多くの黄金を井戸の底に敷き詰めると、たちまち井戸水が清らかになりました。
この事から、この井戸を黄金井戸、または黄金水と呼ぶようになったのです。
でも実際に昭和三十五年の大天守再建時に名古屋市が調査しましたが…なにも出なかったとのこと。
しかしこの調査結果が研究者たちのミステリー心を掻き立てまして、いろんな説が出ました。例えば、
・廃藩置県の時に埋蔵金だけ移動された。
・江戸時代にどんどん財政が厳しくなって来た時、少しずつ使われていき、昭和には何も残っていなかった
など、いろいろといわれています。
これも歴史のミステリーですが、あなたはどう思いますか?
この黄金水という名の井戸は現在の名古屋城大天守の地下で見る事ができます。